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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

恵那自然農塾の畑

2010-10-10 10:13:20 | 林と畑と庭づくり
設楽町津具で自然農での栽培をしている友人のYさん(コチラ→)は、数年前から岐阜県恵那市の「恵那自然農塾」に通って勉強をしています。彼女の案内で、自然農塾の先生と塾生が手がけている畑を見学させてもらいました。

 塾の畑がある場所は、小高い丘の斜面になだらかに広がる段々畑。民家は点在していますが、周りは森に囲まれた静かな場所です。

 畑は細かく仕切られています。塾生はいつも50人ほど。ひと月に一回先生の指導があるほかは、各自思い思いに手入れに通うのだそうです。

 野菜だけでなく米も作っています。自然農の方法による田んぼを実際に見たのは初めてです。手前は先生が指導のために植えて手入れした田んぼ。普通は5本植えとかいって割とたくさんの苗をいっぺんに植えるのだそうですが、こちらはずいぶん少いように見えます。それでもイネはしっかり立ち上がり、茎も太いように思えました。穂も重そうに垂れています。根がよほど張っているのでしょう。以前、自然農で育てたイネと普通の農法で育てたイネとの根の太さの違いを、HPで見たことがあります。自然農栽培のほうが、3倍くらい太かった記憶があります。株の間には刈った草がびっしり敷かれています。
 
 あぜを隔てた左側からは、塾生たちの田んぼ。先生のイネとの違いに驚きます。自然農とはいえ、ほったらかしにするわけではないので、手の入れ方によって生長の違いは歴然としています。

 よく手入れされた人の畑です。サトイモはひときわよく生長していました。一見すると草をしっかり抜いてきれいにしてあるように見えますが、よくみると、敷くべきところにはしっかり草が敷かれ、使っていない場所の草は刈り残して土壌を肥やしているのが分かります。

 草に負けている畑もたくさんありますが、草と共存しながら元気に育っている作物は見るからにたくましく、頼もしく思えました。私が目指す畑はこんな感じ。今のところまだほとんど草に負け続けていますが、昨年よりはましになりました。来年は今年以上に共存に近づくように励もうと、改めて思いました。
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たくましいトマトとがんばっているブルーベリー

2010-09-08 14:12:38 | 林と畑と庭づくり
  日中の強烈な暑さのもとでは、いくら標高の高い稲武でも外での仕事はつらい。それで、ほんのたまにしか畑の手入れができなくなり、またまた草だらけの場所に様変わりしました。草の生長も、いつもの年より早いようです。

  野菜だか草だか見分けがつかない中を刈り進んでいくと、トマトの実を数個、見つけました。赤く色づいているのもあります。草の上にふわっと誰かが置いた鳥の卵のよう。

  トマトは、芽かきという作業をして繁茂しすぎないようにしてやる必要があるそうです。でも私が最初その仕事を怠ったため、ほとんどのトマトは葉が茂りすぎて風通しが悪くなり、せっかくできた実も腐って落ちてしまいました。

  支柱だけは立ててやったのですが、かえってその支柱に縛り付けられた形になり、よけい葉が重なってしまったようです。

  芽かきをしてからいただいた苗もあったのですが、目立つ場所に植えたせいか、端から鳥に食べられました。せっかくあちこちから苗をいただき、肥料をやらなくても順調に育っていたのに、ほとんど人間の口に入ることなく、夏が終わりそうでした。

  でも、トマトはちゃんとひそかにたくましく育っていたのです。支柱が倒れたり、支柱にくくりつけるのを忘れていたもののほうがかえって自由にのびのび育ったようで、草の上に倒れたままの状態で、茎から根が伸び、そここに青い実をつけていました。赤く色づいた実も、草の中にあるので鳥の目を逃れ、無事にちゃんとした形を保っています。

  トマトは雨を嫌うので、今年の気候は快適だったかもしれませんが、水が大好きなブルーベリーには苦難の夏だったようです。

  5月に定植したブルーベリーの苗は、日照りつづきで枯れたようになったり、虫の繁殖で大半の葉が食われたりと、かなりの過酷な状態を強いられています。

  手のかかるブルーベリーはうちでは育てられないかもしれない、と半ばあきらめていました。ところが、ブルーベリーの周りの草を刈ってやると、案外生き生きしていているではありませんか! 初夏にはちっとも芽生えていなかった真緑の新しい葉が、少しだけれど下のほうから育っています。

  草の保水力が功を奏したようです。怪我の功名です。もし、草を丁寧に刈っても水をやらないで置いたら、完全に枯れてしまったかもしれません。

  そうとわかれば、草は彼らには必需品。周りの枯れ草を根元にいっぱい集めて包み込んでやりました。
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マイタケの原木栽培

2010-08-09 10:09:55 | 林と畑と庭づくり
  マイタケの種菌を植え込んだ原木を手に入れました。3つだけですが、これから4年ほどは毎年、香り豊かなマイタケが採れるそうです。

  この原木は、どんぐり工房で竹細工を教えているFさんが、コナラの木を切る所から自分で手がけたものです。

  コナラを切ったのは昨年11月。3mほどの長さの木を1月まで乾燥のために寝かせたあと、15センチほどの輪切りにします。これが栽培用の原木になります。輪切りにしてから釜茹でして殺菌します。

  この殺菌がたいへんな作業のようです。寒い稲武の冬の真夜中、2時に起きて作業を開始。鉄板で大きな入れ物を作り、その中に200個の原木を入れて、約8時間煮続けるのだそうです。

  殺菌した原木を一つ一つビニール袋に入れ、消毒した培養室で原木に種菌を乗せます。種菌の接種です。それからおよそ半年、ここで菌を培養します。私の手元に届いた原木は、もとの木の肌はどこにも見えず、全体が白いカビのようなものに覆われていました。菌が全体に回っているからです。

  原木は日陰に埋め込みます。私は、地所内のうちでもとりわけ木が何本も育っている場所を選びました。少し斜面になっていたので、10cmから20cmほど掘って原木を置き、全体が平らになるように土をかぶせました。ほとんど間隔をあけなくてもいいそうなので、たいした場所はいりません。

  乾燥しないよう、Fさんが原木といっしょに下さった広葉樹の落ち葉を載せます。

  このままほうっておけば、うまくいくと今年の秋には最初のマイタケが採れるそうです。でも、マイタケの菌は、気温が18度にならないと活動しないので、寒い稲武では埋め込んだ年に出ないこともあるとか。でも、どちらにしろこれから毎年ほぼ4回は収穫できるそうなので、待っていれば大丈夫のようです。

   一般のスーパーなどに出ているマイタケは、菌床栽培といって、おが屑を固めたものを原木の代わりにして、栄養剤を注入し、菌を植え付けるのだそうです。私が始めた原木栽培では、菌が原木の栄養を吸って活動します。だから、栄養を吸われた木は、芯からぼろぼろになっていくのだそうです。

  一度か二度、どんぐり横丁で原木栽培のマイタケを買ったことがあります。確かに木の香りが生きていて、歯ごたえもありました。あのようなマイタケがうちの敷地でできるなんて、うれしい! これからが楽しみです。

   Fさんはご自分のブログで、マイタケ栽培の原木づくりの様子を一部始終紹介しています。詳しくはこちらをどうぞ。(①木の輪切りと釜入れ ②原木殺菌 ③菌の接種 ④本伏せ)  
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Yさんの畑

2010-07-11 17:05:16 | 林と畑と庭づくり
  前から見たいと思っていたYさんの畑を見学しました。

  Yさんは稲武のとなり町に1年半前移住し、恵那自然農塾に通って自然農を勉強する一方、自宅近くの畑を借りて実践している方です。

  「不耕起、無肥料、無農薬」の栽培が、自然農の考え方の柱です。恵那自然農塾ホームページのトップにはこう書かれています。

  「耕さない。草や虫を敵としない。自然の生命の営みにそった、農の実践と学びの場」

   私はこの春から、耕さないで、草もあまり取らないで、虫もなるべく殺さないで、ほんの少しの野菜を作り始めました。でもほったらかしにすることが多く、畑はすぐに草に覆われ、野菜は、ともすれば虫に食われて惨憺たる有様になってしまいます。

   そんなわけで、自然農で実際にちゃんと収穫ができている人の畑がどんなふうなのか、とても興味がありました。

   Yさんが学んでいる自然農のやり方では、苗の周りの草は刈って、その草を苗を囲むようにして置きます。それが肥料にもなり草除けにもなるのです。

   そして、何も植わっていないところは草を生やしたままにしておきます。草を育てることによって土地を肥やすと同時に、虫の食料調達場所を広げてやることにもなります。

   でも、Yさんの畑は思いのほか、草がよく刈ってあります。蛇やマムシの出没がいやなので、この季節は少し広めに刈るのだそうです。 
 
  畝の間は歩き回るので、草はあまり育ちません。だから刈らなくても大丈夫。

  Yさんの二つの畑には、何十種類もの野菜が植えられています。のびのび元気に育っているのもあれば、虫に食われて絶滅寸前ものもあります。でも、草の中で育っている野菜は、草と競争しているせいかどことなくたくましく感じられます。

  去年、カボチャを普通に地植えにしたら、蛆虫のような細かい白い虫が、カボチャのなかにいっぱいいたそうです。それで今年は立体栽培にすることにしました。手前と向こう側からつるが伸びています。

  写真手前はゴボウ。種を採るため徒長させました。この種を来年蒔くのだそうです。葉っぱが大きくて風変わりな花が咲いています。ドライフラワーにしたら、ルリタマアザミの代わりに使えるかもしれません。

  帰りに、採れたてのズッキーニとジャガイモをいただきました。どちらもみずみずしくて、いい味でした。

  「人間は自然保護だとかなんだとか言って、虫や草のためになるいいことをしているとおもっていますが、話は逆です。虫や草が生活している中に、私たち人間が、食べるための野菜を作らせてもらいにあとから割り込んだのです。だから、虫や草の都合に合わせるのが当たり前なのです」

  これは、知人に聞いたあるナチュラリストの言葉です。たしかに新参者が急に勝手なことをしだしたら、安らかに暮らしていた自然界の住人はおおきな迷惑をこうむるだろうな、とおもいます。彼らとうまくやっていく道は、そう簡単には見つからないかもしれませんが、見つけるのも楽しみの一つにして、あれこれ試みてみたいと思います、
  
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レタスとキャベツ

2010-06-23 14:17:27 | 林と畑と庭づくり
  ひと月ほど前、知人に、トマトとレタス、キュウリ、キャベツとダイコンの苗をもらいました。トマトはいいかげんだけれど育てた経験はあります。後は初めて。なるべく耕さないで肥料はやらず、農薬もかけないやり方でどこまでできるか、今年は実験のつもりで始めてみました。

  意外に順調に育ったのがレタスです。サニーレタスは作ったことがありますが、玉レタスは初めての経験です。結球という複雑なことがほうっておいてできるとは思えなくて、最初からあきらめていたのですが、レタスはちょっと生長すると結球をし始めました。そしてしだいに、抑えると固くなるようになりました。

  キャベツでも白菜でも玉レタスでも、一般に「巻く」といいますが、正確には外側の葉っぱが巻くわけではありません。中心部が生長して古い葉が外に開いていくのです。知らなかった。

  こちらはキャベツらしい。もらった苗のポットに刺してあったカードに確かキャベツと書いてあったと思うのですが、どうもキャベツらしくありません。畑を見に来た友人とパートナーは、友人のほうはキャベツ、パートナーはブロッコリーと主張しました。

  どちらだろうと思っていたら、大量の虫に食われながらも、中心部が次第に内側へ閉じ始めているのに気がつきました。やはり、キャベツだと思われます。ただし、中心部にも黒い卵が山ほど付着しているので、無事どこまで育ってくれるのか、心もとない限りです。
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野口さんの種

2010-05-25 15:00:13 | 林と畑と庭づくり
  野口勲さんの「地種野菜のタネ」(コチラ→)を手に入れました。

 地種野菜とは昔からその土地にあった野菜として、全国各地に根付いていた野菜のこと。固定種とも言うそうです。

 昭和30年代までは全国各地にあったこの種は、大手種苗メーカーのF1種の種が市場に流通するにつれてしだいに片隅に追いやられ、いまでは絶滅の危機にあるものも多いとのことです。

 野口勲さんは埼玉県飯能市にある三代続いた種苗店・野口種苗研究所の所長です。固定種が消滅するかもしれないという危機感を抱き、全国各地の固定種の種の取り扱いと頒布を続けています。

 F1種が市場を席巻した理由は、「大きさや形の均一な野菜がいっぺんにたくさん収穫できるから」(「通販生活」2010年夏号)。でも、F1種とは、一代雑種のこと。親の違う野菜を掛け合わせてできたものなので、次の世代は同じ野菜にはなりません。

 そういえば以前、野菜を作っている人が、「いくつかの種類の菜っ葉の種を採ってまいてみたが、どれもみんな小松菜になってしまった」と言っていたという話を聞いたことがあります。野菜ではありませんが、何色かのパンジーのこぼれ種が、みんな紫色のビオラとして生まれ変わったのを見た経験が、私にもあります。

  F1種に比べて固定種は、「収穫時期が一定せず形も不ぞろい」(同上)なので流通にむかない反面、「味は濃厚」(同上)で「生命力が強いから肥料が少なくてすむとおっしゃる方も大勢」(同上)いるそうです。

 固定種なので、上手にできた野菜を選んで採種すれば、その種は自分の畑にあった野菜になっていくはずです。
 
 送られた種は全部で8種。袋のロゴと絵がレトロです。種の袋にはそれぞれ、播種期、収穫期などどの種の袋にも書いてあることのほかに、種の来歴、採種法、種子の寿命が書いてあります。面白いのは来歴。血統書つきの動物のように素性がはっきりしているのが頼もしい。

 8種の野菜の名前と、袋に書かれているそれぞれの来歴を簡単に記します。

 江戸時代から今に至るまで栽培されている「下仁田葱」、江戸時代の新宿で名物だったという鳴子瓜に似た「網干メロン」、1891年にアメリカから導入された「ポンデローザトマト」、明治時代に中国の山東省から日本に渡来した「盛岡山東菜」、大正時代に中国山東省から朝鮮に入り、日本人に知られるようになった「四葉(すうよう)胡瓜」、小松菜発祥の地・東京の江戸川区の後関種苗店が、昭和38年に命名した「ごせき晩生小松菜」、江戸中期に高級料亭で使われていたが今は幻の大根といわれている「亀戸大根」、野口種苗店が昭和26年に育成した「みやま小かぶ」、以上です。

 どれも「たいへん甘い」「風味がよい」「おいしい」などとかかれていて、まだ蒔いてもいないし、蒔いたあともたいした育て方はできそうにないのですが、はたしてどんな味がするのか、ついつい期待でわくわくしてしまいます。

 貴重な種なので、蒔きすぎに注意して、育てられそうな数だけちょっとずつ蒔いてみようと思います。
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ブルーベリーやっと定植

2010-05-15 22:20:10 | 林と畑と庭づくり
  家の前庭には、ここ何年ものあいだ、ブルーベリーの苗が何十本もほったらかしになっていました。ブルーベリー農園から不要の苗をいただいたり、剪定した枝をもらって自分で挿し木して育てたりした苗などです。土に植えてやれなくてもせめて鉢を大きくしてやろうとおもって買ったスリット鉢も、苗と同じように庭先におきっぱなしになっていました。

この数年の間、「もう絶えてしまったかな」とあきらめかけても、春になると新芽を出し、鉢や発泡スチロールの箱の中で、なんとか生き延びてきました。花も実もほとんどつけることはなかったのですが、新しい枝も育っていました。

 このブルーベリーの苗を、やっと定植してやることができました。場所は放置してあったもと畑。北側ではあるけれど日当たりはけっこういい場所です。

 最初に穴を掘りました。土が固くてけっこうたいへんでした。何とか掘った穴に、ピートモスと友人にもらったもみがらをほぼ半々に混ぜ、水を入れてこねたものをいれます。ブルーベリーの根は細かいひげ根のような根なので、やわらかい土壌にしてやる必要があるのです。
 
 ほんとは土も混ぜるとよいのだそうですが、草だらけのこの場所でいい土を掘り出すのは手間がかかるので、やめました。栽培を手がけている友人によれば、根が伸び始めた来年当たり、木の近くに穴を掘って、土壌改良すればいいのだそうです。

 北側には8本しか植えられませんでした。のこりはいったん鉢に植え替えて、いい場所ができるまで待機させようと思っていたら、同じもと畑の南側で、土筆が群生しているのを見つけました。

 土筆があるということは、そこが酸性土壌だということです。ここならブルーベリーにふさわしいはず。そこで、垣根に沿って、6本植えました。

 ブルーベリーは根がきわめて細いので、植えたばかりだとちょっとした風にも根っこごと木が揺れてしまうのだそうです。木が揺れると定着しずらいことになります。そこで、友人の助言に従って、すべての苗木に添え木をしました。

 植えたばかりなのに、ブルーベリーは急に生き生きしてきたように見えます。いままで狭い場所で苦労をさせてきました。これからは思い切りのびのび育ってほしいものです。

 

 
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森を作る苗木

2010-05-01 21:56:07 | 林と畑と庭づくり
 4月29日、30日、5月1日と開かれた「豊田ガーデニングフェスタ」に出かけました。場所は豊田スタジアム。たくさんの苗木や草花の即売をしていて、掘り出し物もたくさんあるようでした。

 私が見つけたのはデージー、キンセンカ、コテジャなどがポット三つで50円というお値打ち品。12個買ってたったの200円でした。ほかにエニシダの白と赤。キャラウェイも2株購入しました。

 お金を出して買った苗類はこれだけですが、ほかに、ただで9株もの苗をもらいました!

 手前2株はヒイラギ南天。こちらは無料配布券があれば、一人1株もらえます。その隣で、「好きなだけ持っていってください」という声がしたので、近寄ると、クヌギ、アラカシ、ネズミモチの苗がいっぱい並んでいます。

 ヒイラギ南天は30センチにも満たない丈ですが、こちらは80~130センチはありそうな立派な苗木ばかり。すぐに植えてもしっかり根付きそうです。ポットには土がたくさん入っていて、持つとずっしり重い。いっぺんには持てないので車まで往復し、計7本いただきました。

 苗木は「とよた森作りプロジェクト」(正式名は不明)が分けてくれているようでした。実生で育った山の木々をポット植えして持ってきたものだと思います。

 これからはじめるもと林の再生に、この木々は役立ってくれそう。とくにネズミモチは草木染めにもできるので、期待できる木です。ただでこんな立派な木が手に入るなんて、うれしい限りです。

 
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アケビの生垣作り

2010-04-20 10:57:36 | 林と畑と庭づくり
 引っ越した当時は敷地内で見つけるたびに喜んでいたのに、いまではさほどめずらしいとも思わなくなった植物がたくさんあります。土筆、野生の三つ葉、野蕗、アケビ、ゼンマイ、ゲンノショウコなどなど。

 なかでもアケビは、わざわざ遠くへ探しに行ってはリースに仕立てていたので、敷地内で見つけたときはうれしかった! 

 昔、たびたびお邪魔したお宅に立派なアケビの木がありました。毎年たくさんの実をつけ、よくいただいたものです。実だけでなく、葉っぱも趣があって、蔓の伸びた様子も素敵でした。こちらに来てアケビを見つけたとき、あんなふうにバーゴラか何か建てて育ててみたいと強く思いました。

 でも、私が育てたい場所に移植しても面倒見が悪くていつの間にか消えてしまいました。そこで、今年は作戦を変えました! 彼らの居場所はそのままにして、伸ばす方向を私の意に沿うようにしてやるのです。

 ちょうどうまいこと道の下の低い崖に何本も五つ葉アケビが生えています。そのアケビの蔓を竹の棒に絡ませてやりました。

 こんなふうです。近いうちに、左側にある竹の柵のあたりにも棒を差し、柵側に導いてやろうとおもっています。崖にはアケビだけではなく、スイカズラも元気に蔓を伸ばしていました。初夏には美しい花が咲き、甘い匂いをはなちます。ついでにこの植物も棒に絡ませました。



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芽キャベツの芽

2010-02-16 22:07:57 | 林と畑と庭づくり

 昨年の春、庭の一角に畑らしき場所を作りました。畑と言っても、1×0.8mくらいの場所を三箇所ほど決め、周囲をすこし掘って古材や丸太を置いて境を作っただけ。

 耕しもせず畝を作りもせず、雑草は地面すれすれに刈って土の上に敷き、あまりに根の深い雑草は引き抜いて近くに逆さに置きました。

 そこに、ミニトマトやなす、ハーブ類、ズッキーニなど、所狭しと植えたものですから、夏の終わるころにはいろんな野菜が入り乱れて、知らないうちに実が落ちて腐っていることもしばしばでした。肥料には、たまにぬかと炭と灰をまきました。

 秋も半ば過ぎて、ほとんどの野菜が畑からなくなったころ、ホームセンターで芽キャベツの苗を見つけました。キャベツは難しそうですが、芽キャベツならうまくいくかもしれないとおもって、三つ買いました。うまくいけば、秋の終わりに収穫できるかなと期待しました。

 ところが案の定、季節はすぐに冬になり、苗はちっとも生長しません。このまま立ち枯れになるのだろう、と見ていたら、そのうち大雪が何度も降り、日当たりがあまりよくないこの畑は、ふたつきほどほとんど雪に覆われていました。

 ここ数日の陽気で、やっと雪は完全に溶けました。雪にも低温にもめげず、芽キャベツはおいしそうな葉っぱをつけています。でも、先っぽだけはキャベツのようですが、この野菜のどこにも、食べることのできる芽キャベツの姿はありません。

 じっと見ていて思い出しました。芽キャベツはたしか茎にできる、ということを。まさかと思いながら、葉っぱをよけてみました。

 ありました! 小指の爪の半分くらいの大きさのこぶみたいなものが、茎にびっしり付いています。これが、芽キャベツです! 3株ともすべて同じように付いていました。

 2月下旬の今日まで生き延びられたのだから、もうたぶん大丈夫です。春にはきっと新鮮な芽キャベツを食すことができるでしょう。うれしい!
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