骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

東山貝塚公園を骨で聴く

2012-09-04 18:52:04 | 骨で聴く癒しの世界

 目黒区に貝塚公園があります。東急線の池尻大橋駅の近くで、東京三大貝塚の1つとして史跡指定されている東山貝塚跡につくられた公園です。目黒区内には、54か所の遺跡が確認されていて、この意外な事実を知る人は案外少ないかもしれません。その遺跡のなかで、縄文時代中期の遺跡が43か所と多く、東山貝塚遺跡は油面遺跡、大橋遺跡などと並んで大規模な集落であったことが発掘調査によりわかってきています。

 この遺跡の数が多いという事実は、当時の生活にとって地理的条件が適していたといえます。目黒区は、目黒川・呑川・立会川の三水系だけでなく、豊富なわき水に恵まれていたようです。また平坦な台地の上は、木の実や食用に適した動物が多く生息していたと考えられます。東山貝塚遺跡は目黒川の台地にあるせいか、まさに当時の理想的環境だったのかもしれません。

 今回は遠い歴史を感じながら、癒しを求めて骨伝導ヘッドセットとともに訪れました。



 東山貝塚遺跡は、明治時代に坪井正五郎博士を中心とした調査で有名になったものです。目黒台の台地から目黒川の斜面にかけて広がる縄文時代の人びとの生活跡です。
 公園内には、たて穴式住居が復元され、4000年から5000年前の古代人の生活場面が模造されています。公園の入口にあるせいか、都内の公園としてはかなりのインパクトがあります。

 決して大きな公園ではありません。むしろ小規模といえます。住宅街の中にあるごく普通の公園の印象さえします。それでも遺跡ということで、古を思い浮かべることができます。骨伝導を通して聞こえるのは、セミの鳴き声と、公園の真中に石組されたせせらぎの音です。骨伝導により脳波をシータ波に変化させ、暑さも忘れて癒し効果を実感できます。
 しかし使用している骨伝導機器は米軍採用の特許技術製品なので、これほどの性能がないとこの感覚は難しいかもしれません。

          ⇒ 米軍採用の技術を使った骨伝導機器

ちなみに、石組されたせせらぎは、遺跡の時代と同様に崖下から湧く湧水が流れています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿