骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

シャリオグランディスを骨で聴く

2012-10-16 07:21:54 | 骨で聴く名車

 シャリオグランディスは三菱自動車工業が製造・販売していたミニバンですが、1997年以前のモデルはシャリオ、1997年から2003年までのモデルだけがシャリオグランディスという名称でした。その後の2003年からのはシャリオの名が消え、グランディスとなりました。

 今ではミニバンはごく当たり前のクルマとなっていますが、日産のプレーリーと並んでミニバンの先駆けといわれたクルマです。

 特徴的なのは、当時としてはこのクラスで初のインパネシフトを採用し、全車に2400cc DOHC16バルブ・GDIガソリンエンジンを搭載していたことです。さらに3000cc V6 DOHC24バルブ・GDIガソリンエンジンを搭載した「ロイヤル」シリーズも追加されます。

 このGDIエンジンには電子制御スロットルが採用されているものの、変則的な機構になっています。というのも、スロットルセンサーがアクセルペダルに接続するのではなく、エンジンルーム内にあるからです。そのため、アクセルペダルからスロットルセンサーの間にアクセルワイヤーが介在することになっています。

 GDIエンジンはガソリン直噴エンジン(Gasoline Direct injection engine)で、ガソリンをシリンダー内に、高圧で直接噴射するエンジンのことです。「筒内噴射」方式と呼ばれるものです。




 ファミリー層に人気なミニバンですが、ガソリン直噴エンジンは高圧インジェクターによってノイズが発生してしまいます。エンジンのノイズがカタカタ、カチカチという音が聞こえます。ファミリー向けのミニバンとしては違和感を感じるかもしれません。

 ここではやはり骨伝導機器を積極的に活用したいものです。爆音のような騒音ではありませんが、ディーゼルエンジンに近いノイズは、バスよりトラックのような音を感じるかもしれませんから、骨伝導で快適に乗るのは悪くありません。

 米軍で採用された特許技術により、シャリオグランディスをより堪能してみると、まだまだ魅力的なクルマです。

          ⇒ 特許技術の骨伝導製品

 シャリオグランディスは1998年3月にはおよそ1万1000台の売り上げを記録したことがあります。三菱としては大ヒットを記録したクルマで、今でも多く見かけることがあります。