尾崎紅葉の「金色夜叉」でお馴染みの熱海温泉は、東京から100km程度の場所にあるせいか、箱根と並ぶ気軽な温泉街というイメージがあります。
そんな立地条件のせいか、かつて、熱海温泉は日本を代表する歓楽温泉として栄華を誇っていました。良い意味でも悪い意味でも歓楽街として発展した温泉といえます。この反動は、バブル経済の崩壊による客離れ、日帰り温泉施設の台頭、レジャーの多様化など、複雑に関連した事情により、さらに拍車をかける結果となりました。
昭和30年代は新婚旅行先として、高度経済成長期には団体旅行先として発展してきた熱海温泉の当然の結果といえなくもありません。
実際、団体旅行先として定着した頃から風俗店が増加し、このイメージが家族旅行客にとっての悪いイメージを発生させ、バブル崩壊後は客離れから温泉旅館の経営破綻や安売り競争などに陥ってしまいました。休館している旅館が目立つと、温泉街としての活気が消え、寂れた温泉地の印象が生じます。これによりさらに客離れが進むという悪循環になってしまいます。
ただ、温泉としての泉質が悪いわけではなく、新幹線でも東海道線でも気軽に行ける温泉場として確固たる位置づけなのは間違いありません。旅行先のひとつの候補として検討する価値は十分にあります。
今回は熱海駅の裏側から急斜面を登り、歓楽街とは無縁な場所で露天風呂に入りました。海が見えます。
熱海の街のさき青く広がる太平洋です。
熱海市は人口4万人ほどの規模ですが、大型旅館、観光ホテルなどが多いせいか、地方の中小都市より多く見えます。また、位置的に神奈川県と隣接し、JRも東海と東日本の境界線にあるため、関東に属するような感じになります。
この位置的な強みと、従来からのマイナスを克服して、ホテル・旅館経営者にはがんばって欲しいと切に願います。そのためには利益を上げることです。まずはできることからする…、としたら、最もかんたんな利益捻出法ノウハウを手に入れるのが得策かもしれません。
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そして他の温泉地にはない魅力を多く出す必要があります。
骨で聴くのも良いでしょう。骨伝導は熱海を救います。
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