骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

七会西小学校を骨で聴く

2008-05-02 11:43:43 | 骨で聴く巡礼旅


 茨城県城里町の七会西小学校は、1年生から6年生まで全校児童数がわずか60数人です。小さな小学校です。

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 無名のお笑い芸人が小学校に入る手前の道路に佇んでいます。
 何をしているのでしょう?
 気取ったポーズでもありせんし、記念写真を撮ろうとしているのでもなさそうです。テレビの旅番組のレポーターを気取っているのでしょうか?
 そうかもしれません。無名の芸人は隠れた努力が必要なのです。

      県内三つの小学校で……

 さて、この七会という地名ですが、これは2005年2月1日に城里町の誕生により消滅した七会村のことです。町村制試行の1889年からの歴史にピリオドが打たれ、村の名前は消えました。しかし小学校にはしっかりとその名前が残っているのです。
 ちなみに七会東小学校もあり、七会中学校もあります。

 児童数が少ないのはこの地区の人口が少ないことを意味します。一般的に過疎地域をイメージしますが、この地域は東京都心部からの距離が100km圏内に位置します。
 都心を中心とした100km圏は放射状に首都圏を取り囲むように主要都市が並んでいます。


 東京 
          千葉方面   銚子市
          茨城方面   水戸市
          栃木方面   宇都宮市
          群馬方面   前橋市 高崎市
          山梨方面   甲府市
          静岡方面   熱海市

 旧七会村は、水戸から宇都宮へのライン上にあるといえます。
 そう考えると、決して辺鄙な場所ではないことに改めて気付くと思いますが、都心からの50km圏と異なり、主要都市間は交通の便も悪く、意外な穴場的風景が実は多くあるのです。旧七会村はまさにそんな場所です。

 お笑い芸人のすぐ横には「徳蔵寺」の文字も見えます。
 この寺院は弘法大師悲恋伝説の舞台となりました。骨で聴くのに最適な場所といえるでしょう。しかも特別な観光寺ではありませんので、静寂の空間は保たれている可能性は高いでしょう。
 ただ小学生の声が響くこともありますが、この声も骨で聴くことにより癒し空間になるかもしれません。ただしお笑い芸人の声はどうか分かりません。

     骨で聴くこと