伊香保温泉の源泉が注ぐ川です。
鉄分を含んだ茶褐色の源泉が流れています。
2004年、長野県の白骨温泉で発覚した温泉偽装問題は、この名湯・伊香保温泉にまで波及しました。
「水道水を使用しているにもかかわらず温泉表示を行っていた温泉があったと報道され、注目を集めた。これは、戦後の旅館数増加に対して、開湯以来の黄金の湯の源泉は、小間口権利者ならびに権利者から購入した旅館のみの利用に限られ、源泉が不足していたことによる。この小間口権利者が源泉を利用する権利が、周辺の湯を分配していた宿に対しての供給量を抑えて湯を引けなくなった宿が多くなった時期と、伊香保温泉における2004年の温泉偽装問題が発覚した時期が符合することから、権利者の行動に疑問を投げかけた見方もあった」出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
実は源泉不足を補うために、この問題が発覚する前の96年、新たな源泉が開発されていました。しかし、この湯が既存の源泉と同様のものであれば良かったのですが、全く異なるものでした。従ってこの湯が源泉不足を解消することに大きな力を発揮しなかったのだと思います。
新しい源泉は、メタ珪酸単純泉でした。伊香保温泉特有の「黄金の湯」とは全く異なる成分です。かんたんにいえば「温泉法第2条による温泉」という成分です。
湧水に温泉法による指定成分のメタ珪酸があっただけで、地下水を沸かしたようなものだとまでいう人がいたくらいでした。
それでも天下の名湯は今でも健在です。
食品の偽装問題が多く発生している中、沈静化した伊香保温泉は今でも多くの湯治客、観光客を集めています。
源泉が流れている姿があるということも大きいかもしれません。
やはり魅力はよく見せることかもしれません。
⇒ よく見せればよく売れる
源泉の流れは聴覚に届きます。
骨伝導により耳ではなく骨でも聴こえます。
⇒ 骨で聴く驚くべき癒しの世界
あらためて旅をしたくなりました。