中国の上海や青島と比べて、今回の西安はまったく異なる印象を持ちました。
古代の諸王朝の都として栄えたことから、街自体に歴史の重みが横たわっているようです。
長安から西安への都市名変更は、明の時代の太祖からです。
日本での姉妹都市は京都。
友好都市は奈良市、飯塚市、船橋市。
西安のシンボルは今尚残る長安城です。
碁盤の目状の道路、南北を貫く大通り、北側に政庁、河川の配置など、日本の平城京、平安京のモデルだということがよく分かります。
但し、大きく異なる点は城壁です。
都市そのものが城壁に囲まれることは、ヨーロッパでも当たり前になっていました。しかし日本の都市にはありません。長安城を実際に目にするとこの違いを一番感じます。
古都として繁栄した街ですから、日本から留学に訪れた人もたくさんいました。
中でも突出するのは、弘法大師・空海でしょう。
長安の青龍寺で真言密教の第八祖として継承し、インドから中国、そして日本へと密教が伝わっていったのです。
中国古代の音を骨で聴きましょう。
西安のどの場所に立っても、秦、漢、隋、唐の音が聞こえてます。
耳からだけでは不可能でしょう。
骨で聴くことで実現できるような気がします。
骨で聴く‥‥骨伝導です。⇒ 骨で聴くドットコム
上海とはまったく異なる中国は、確かにここにありました。