骨で聴く異世界

耳を使わずに「聴く」世界を旅します。耳をふさいでいても聴こえる世界です。

スパリゾートを骨で聴く

2007-10-05 10:03:13 | 骨で聴くビジネス


 四季に関係なくプールで泳ぎ、遠くにいかなくても温泉を堪能できるのが、現代の日本です。季節感を狂わせても、温泉情緒とは無縁でも、身近の体験型施設とは価値のあるものです。

 いわば潜在的な欲求を顕在化させ、そこにニーズを喚起させたのだろうと予想されます。決してニーズに応える形で現れたものではないでしょう。
 誰も冬にレジャーとして泳ぐとは考えていなかったし、近所に温泉がなければならないという理由があったわけでもありません。

 高度経済成長期とは異なり、ニーズを優先させてビジネスを展開していれば成功するということはありえません。モノやサービスが絶対的に必要であるというニーズは、かなりの部分で減少しました。もうすでに「そこ」にあるからです。
 すでにある「モノ」でない部分には表層に現れるニーズはありません。

 骨で聴くことを体験した人はいいます。

「耳を使わずにここまではっきり聞き取れるなんて、びっくりしました」
「補聴器はイヤだと思っていたけど、こんな手軽に聴こえる方法があったなんて!」
「はじめての体験です」

 誰も最初に骨で聴く=骨伝導のニーズなんてありませんでした。体験をして、欲求を表に出し、そこに必要性を見出し、常用することになっていたのです。

 骨伝導にニーズがいらないといっているわけではありません。
 体験を契機としてウォンツからニーズが生まれるということをいいたいだけです。決して逆になることはありません。

 ⇒ 骨で聴くドットコムでさらに考察

 これは一般店舗でも同様のことがいえるかもしれません。
 例えば衣料品で、必ずニーズがあるのは学校指定の体操着とか、学校や会社の制服とかくらいでしょう。大部分はニーズなんてないのです。襤褸切れを巻いて生活している人がなんでもいいから洋服を‥‥という場面は、今の日本では想像できません。
 だからこそウォンツを出してあげなければならにのです。
 そのためには商品力を利用するのが最も容易です。

 ⇒ 商品力を追及すると売場に新たな変化が訪れる

 スパでのリゾートを体験し、癒し効果を全身に感じることで、骨で聴く旅は続けます。