(1)憲法改正を目指す安倍政権の危険性(dangerousness)がいよいよ顔を出してきたというところだ。彼らは都合のいいロジック(logic)を使って憲法改正、自主憲法制定への環境慣らしに努めている。
いわゆる諸外国では憲法改正は特別なことではないとか、現行憲法は米国の押し付け憲法で自分たちの手による自主憲法制定は独立国家としては必要だというものだ。
今のところ自民党改正試案では自衛隊の国防軍化、集団的自衛権の容認、環境権制定などが主な論点として浮上しているが保守色の強い改正全貌は不明で、今夏の参院選までは本格的な憲法改正論議を控える方針の中、今国会ではまず憲法改正手続きの第97条改正を優先して取り組む姿勢を示して、参院選の争点にする意向を示している。
(2)第97条改正論議でも、安倍首相は国民の3分の2以上が望んでも国会議員の3分の1ちょっとが反対すれば改正発議も出来ないのはおかしいと、ここでも都合のいいロジックを使って自己主張を展開している。
国の基本法の憲法改正となれば国民全体参加の念入りな議論が不可欠で、国会が「容易」に検討を進めて低いハードルで国民に判断を求める問題ではなく、国政選挙の争点として政権選択も含めて国民に信を問わなければならない重要政治課題であるから、憲法改正手続きのハードルを下げる必要もなく、国政選挙で国民に直接判断を求める方法論を使えばいい。
(3)そこで冒頭の安倍政権の憲法改正を目指す論理的危険性(logical dangerousness)だが、靖国神社の閣僚参拝を巡る中国、韓国からの反発について安倍首相が国会で反論した。
「歴史や伝統の上に立った、私たちの『誇り』(ブログ注:誇りは自国だけでなく占領支配された他国にも同様にある)を守るのも私の仕事」、「国のために命を落とした英霊に尊崇(そんすう)の念を表するのは当たり前だ。わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない」、「批判に痛痒(つうよう)を感じず、おかしいと思わないほうがおかしい」(報道)といまだに日本の戦争責任に明確で理路整然と整理、検証もせずに、自国事情、立場、擁護に徹した国内向け反論はワンサイドでおかしいものだ。
安倍首相も言うように中国、韓国がある時から急に靖国参拝に反発するようになったとしても、それを「脅かし」と言うのは無責任で短絡だ。
(4)「国のために命を落とした英霊」は戦争推進先導者とそれに従った戦争被害者に分けられ、理由の如何によらず朝鮮半島、中国大陸に侵略し占領(植民地)支配をして他国民を犠牲にしてきたことは事実だ。
自国の事情、都合だけに偏向して被害を与えた他国の感情を無視して尊崇の念を表すことなど出来ない国際事情の問題である。だから安倍首相も靖国参拝を控えているのではないのか。
(5)自己矛盾の中の都合のいいロジック展開でごまかしがある。かって侵略支配をした他国に対して配慮、敬意を示した自国民英霊の尊崇の方法論を確立するのが現在政治の宿命だ。
グローバル時代、世界経済協調時代の中で自国都合のワンサイド国益擁護論は、憲法改正焦点に危険な思想(dangerous thoughts)と言える。
いわゆる諸外国では憲法改正は特別なことではないとか、現行憲法は米国の押し付け憲法で自分たちの手による自主憲法制定は独立国家としては必要だというものだ。
今のところ自民党改正試案では自衛隊の国防軍化、集団的自衛権の容認、環境権制定などが主な論点として浮上しているが保守色の強い改正全貌は不明で、今夏の参院選までは本格的な憲法改正論議を控える方針の中、今国会ではまず憲法改正手続きの第97条改正を優先して取り組む姿勢を示して、参院選の争点にする意向を示している。
(2)第97条改正論議でも、安倍首相は国民の3分の2以上が望んでも国会議員の3分の1ちょっとが反対すれば改正発議も出来ないのはおかしいと、ここでも都合のいいロジックを使って自己主張を展開している。
国の基本法の憲法改正となれば国民全体参加の念入りな議論が不可欠で、国会が「容易」に検討を進めて低いハードルで国民に判断を求める問題ではなく、国政選挙の争点として政権選択も含めて国民に信を問わなければならない重要政治課題であるから、憲法改正手続きのハードルを下げる必要もなく、国政選挙で国民に直接判断を求める方法論を使えばいい。
(3)そこで冒頭の安倍政権の憲法改正を目指す論理的危険性(logical dangerousness)だが、靖国神社の閣僚参拝を巡る中国、韓国からの反発について安倍首相が国会で反論した。
「歴史や伝統の上に立った、私たちの『誇り』(ブログ注:誇りは自国だけでなく占領支配された他国にも同様にある)を守るのも私の仕事」、「国のために命を落とした英霊に尊崇(そんすう)の念を表するのは当たり前だ。わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない」、「批判に痛痒(つうよう)を感じず、おかしいと思わないほうがおかしい」(報道)といまだに日本の戦争責任に明確で理路整然と整理、検証もせずに、自国事情、立場、擁護に徹した国内向け反論はワンサイドでおかしいものだ。
安倍首相も言うように中国、韓国がある時から急に靖国参拝に反発するようになったとしても、それを「脅かし」と言うのは無責任で短絡だ。
(4)「国のために命を落とした英霊」は戦争推進先導者とそれに従った戦争被害者に分けられ、理由の如何によらず朝鮮半島、中国大陸に侵略し占領(植民地)支配をして他国民を犠牲にしてきたことは事実だ。
自国の事情、都合だけに偏向して被害を与えた他国の感情を無視して尊崇の念を表すことなど出来ない国際事情の問題である。だから安倍首相も靖国参拝を控えているのではないのか。
(5)自己矛盾の中の都合のいいロジック展開でごまかしがある。かって侵略支配をした他国に対して配慮、敬意を示した自国民英霊の尊崇の方法論を確立するのが現在政治の宿命だ。
グローバル時代、世界経済協調時代の中で自国都合のワンサイド国益擁護論は、憲法改正焦点に危険な思想(dangerous thoughts)と言える。