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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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靖国参拝と反発。 yasukuni worship and repellence

2013-04-23 19:39:19 | 日記
 (1)理由は何であれ、他国の領土を侵略して他国民を制圧支配して占領支配することなど許される行為ではない。仮に何らかの理由で追い込められて挑発されて2国間紛争に巻き込まれたとしても、せいぜい許される正義感があるとしてその原因を排除、排斥する反撃行動に限定されるべきことだ。

 他国に侵略して占領支配することなど許されるはずもないことだ。戦前の日本軍事政権は欧米に対抗する大東亜共栄圏護持とか言ってアジア大陸に侵略して、朝鮮半島、中国大陸を占領(植民地)支配してその後の第2次世界大戦ぼっ発へと発展していった。

 (2)この第2次世界大戦開始の「理由」はそれぞれの立場、思惑から諸説が交錯しているが、理由は何であれ他国、国民を占領支配することなど許されるはずもない。
 第2次世界大戦の敗戦で日本は多くの責任と損害と教訓を負わされたが、侵略された現在の中国、韓国からは当時日本の侵略占領支配責任としての「歴史認識」、反省問題を機会あるごとに厳しく問われ続けている。

 (3)その最たるものが当時の戦争推進責任者(A級戦犯)、軍人が多く祀(まつ)られている靖国神社への政権閣僚の参拝問題(worship affairs)だ。当時の小泉首相が8月15日に強行参拝したことで、その後同政権時代を通して中国、韓国との正常な国交関係が途絶えたこともある。

 その後、中国の経済成長により両国経済関係の重要性が増して、さすがに日本の首相は公然と靖国参拝(yasukuni worship)という形式はとらずに中国、韓国に配慮してきたが、閣僚の一部が参拝するたびに当事国代表者会談の中止、交流行事中止、経済制裁という対抗措置により、中国、韓国との外交関係は亀裂を生んできた。

 (4)今年も安倍首相は靖国参拝をしない方針を示しているが、靖国神社の春の例大祭(4月)に麻生副総理ほか一部閣僚が参拝してこれに中国、韓国が反発(repellence)して、すでに韓国の外相の訪日が中止となり、日本からの日中友好議員訪中団行事も中止となった。

 毎年迎える試練の外交政治の季節に、けっして交わることのない3か国の戦争、占領支配責任政治問題の歴史観がある。

 (5)日本からすれば戦争責任とは別の「国内問題(domestic affairs)」、一神社本庁に属する靖国神社に祀られた戦争被害者に現在の政治執行責任者として、哀悼(あいとう)の意を示す当然の自発的国民行為に外国政府から干渉される問題、筋道ではないという形式論だ。

 日本国内でも、戦争を推進先導した責任者(A級戦犯)とそれに従った軍人、戦争被害者を同列で祀ることへの問題提起もあり、これを分離して祀る議論もある。

 (6)ただし、閣僚、議員の靖国参拝は同支持支援勢力への配慮、呼応問題でもあり、保守系議員勢力にとっては選挙対策としても引くに引けない事情もある。
 日本の第2次世界大戦の戦争責任となると、当時の国体から天皇の戦争責任問題もからんで国内でも理路整然と整理されずに戦争感情論として「うやむや」にされてきた経緯がある。戦争侵略被害国に理解されるはずもないことだ。

 靖国参拝が他国から干渉されない「国内問題」と言うなら、せめて当時の戦争推進責任者(A級戦犯)と従った軍人、戦争被害者を分離して祀る責任方式を国内外に示すことが国民感情だ。

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