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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

北朝鮮挑発の実像。 reality of provocation from n.k.

2013-04-09 19:58:25 | 日記
 (1)確かまだ「一度」しか打ち上げに「成功」したことがない中距離弾道ミサイルを予告もなしにどこへとも言わずに打ち上げようとしている北朝鮮に、そのミサイルを迎え撃つ準備の日本の迎撃ミサイルの打ち落とす能力確率は極めて「低い」(本来機能的にむずかしい能力らしい)といわれている、双方非現実的(unreal)な変な構図の空気だけが張り詰めて緊張した北朝鮮挑発(provocation)行動問題だ。

 北朝鮮は第一書記も参加した軍事会議の映像を配信して、米国、日本の駐留米軍基地をも名指しで標的とするかのような発言に、北朝鮮国内の外国政府関係者、民間人の安全が保障できないとして国外退去を勧告して、弾道ミサイル発射を思わせる国際社会への悪質な挑戦、挑発行動を続けている。

 (2)韓国政府筋の話からは、機密性の高い軍事行動計画会議をこれみよがしに映像で配信するのは通常理解しがたい行動であるとして、「脅し」作戦との見方もある。
 今回の北朝鮮の挑発が、いままでのミサイル発射予告行動と違って具体的な軍事計画行動が、同実験のように慣例に従って国際社会に通告されていないことだ。

 むしろ、今まで国際社会からの隔離外交を続けてきた北朝鮮が国際社会の慣例(事前通告)に従ってきたことが不思議でもあったし、国際社会が唯一北朝鮮のあるとすればせめてもの良心だと認識すべきことでもあった。
 今回の北朝鮮の挑発行動では、今のところその一線を越えてまったくもって本来の無謀で無法、野蛮なつかみどころもない悪質極まる挑発行動をエスカレートしている。

 (3)いわゆる北朝鮮の国際社会に対する瀬戸際外交といわれるもので、先般北朝鮮を訪問した米国の元プロバスケットボールスーパースター選手を通して、米国大統領に電話会談の橋渡しを要請(報道)して、米国政府から当然のように問題にされずに断られたことが米国、日本の駐留米軍を標的としたかのようにカムフラージュ(camouflage)した挑発行動にエスカレートしているのではないのかと思う。

 北朝鮮の目的はただひとつ、直接米国と対等の立場、関係で外交上の「対話」を実現し北朝鮮の国内外に「存在」を誇示して路線の正当性を認めさせたい独善的、野望外交だ。

 (4)その挑発行動がエスカレートするということは、それだけ国内事情、情勢に追い詰められている事情があるという裏返しでもある。最近は、唯一経済支援の後ろ盾の中国の意向もさして効果はなく、それは北朝鮮の意向が若く、経験、カリスマ性不足の政治指導者の第一書記ではなく、先軍政治を支える軍部指導者の意向が優先されている証しではないのか。

 経済復興よりは軍事的攻勢圧力が優先勢力であるということだ。そういう意味では北朝鮮伏魔殿の中の正体不明のフリーハンドの軍部権力者の何を仕掛けるか分からない不気味さはある。

 (5)どうも表立った北朝鮮の「成功確率の低い」弾道ミサイルによる挑発行動と、それの「迎撃確率のまた低い」日米迎撃ミサイル対応という絵に描いた餅のようなある意味非現実的な緊張感、不安、危険に惑わされて、晒(さら)されて、北朝鮮体制の深部の本質、野望、実像(reality)を見逃してはならない。

 

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