(1)今日の新聞のトップ記事は、もちろん政府による長嶋さん、松井秀さんへの国民栄誉賞授与方針と恒例の各企業入社式でのトップ(社長・CEO)の発言集だ。
①円安、株高で含み益、レート(rate)益による企業増収の経済回復基調の中で、業種間格差の2極化がはっきり出て、輸出基幹産業の好調、堅調企業からは反転攻勢の「世界」を見据えた強気の発言が目立った。
日立製作所社長は新入社員を前にして「グローバルに通用する競争力を高め、今後も世界の課題を解決していく」(報道)とIT活用の世界的な社会インフラ事業の展開を強調し、キャノンCEOは「常に世界を見据え意識していくことが重要。変化をし続ける世界の中でそれに応じた変身をしていかなければならない」(同)と技術革新性を主張した。
②印象的だったのはトヨタ自動車社長の「桜の花のように厳しい冬を乗り越えられる力を持ち、『世界から愛される存在』になりたい、リボーン(reborn)したいと願っている。」(同)という言葉だ。
社長自ら新入社員と同じ真新しいユニフォームを着て一体性を演出して、団結力を体現して見せた。
③HV(hybrid)の先端的環境対応技術革新力、製造システムの効率技術化、社員教育力で世界市場での厳しい競争環境にたち向かってきたが、自動車基幹産業の米国マーケットではリコール問題対応で集中的に手厳しい批判、対応を強いられてきただけに、パラドックス(paradox)として「世界から愛される存在になりたい(we want to the lovable existence in the world market)」発言はグローバル企業の経済人、産業人の共通した思いだろう。
④震災復興社会、雇用不安社会の日本の現状としては、経済界、産業界が目指すべき目標は企業活動が日本、世界からは「愛される存在になる」ことであり、長引くデフレ不況の中で利益第一主義に偏向していた経済界、産業界が忘れていた経済哲学(economic philosophy)を久しぶりに聞いた思いだ。
(2)長嶋さんへの国民栄誉賞授与は「いまさら」感が強い。①仮にスポーツに「人間国宝(the national treasures of human)」を見つけるならば、それは長嶋さんであってすでに「存在」そのものが国民栄誉そのものだけに、なにを「いまさら」感だ。それならば、長嶋さんのための「特別」の栄誉賞があってもよかった。
②長嶋さんは、勝負強い打撃、華麗な守備力で記録よりも記憶の人とよく言われるが2極の比較対比論の中でのことで、もちろん記録もずば抜けてすばらしいことには変わりはない。
日本一、世界一の記録はないと言われるが(多分)、長嶋さんは大学卒業(もっとも体力躍動時期)後のプロ野球入り17年間での記録だ。
ほとんど記録上位の高校卒業後の長いプロ野球活動の選手との単純比較では客観性を欠いて、相対性比較理論を考えてもらいたい。
スポーツ人間国宝の長嶋さんには大した問題ではないが。
①円安、株高で含み益、レート(rate)益による企業増収の経済回復基調の中で、業種間格差の2極化がはっきり出て、輸出基幹産業の好調、堅調企業からは反転攻勢の「世界」を見据えた強気の発言が目立った。
日立製作所社長は新入社員を前にして「グローバルに通用する競争力を高め、今後も世界の課題を解決していく」(報道)とIT活用の世界的な社会インフラ事業の展開を強調し、キャノンCEOは「常に世界を見据え意識していくことが重要。変化をし続ける世界の中でそれに応じた変身をしていかなければならない」(同)と技術革新性を主張した。
②印象的だったのはトヨタ自動車社長の「桜の花のように厳しい冬を乗り越えられる力を持ち、『世界から愛される存在』になりたい、リボーン(reborn)したいと願っている。」(同)という言葉だ。
社長自ら新入社員と同じ真新しいユニフォームを着て一体性を演出して、団結力を体現して見せた。
③HV(hybrid)の先端的環境対応技術革新力、製造システムの効率技術化、社員教育力で世界市場での厳しい競争環境にたち向かってきたが、自動車基幹産業の米国マーケットではリコール問題対応で集中的に手厳しい批判、対応を強いられてきただけに、パラドックス(paradox)として「世界から愛される存在になりたい(we want to the lovable existence in the world market)」発言はグローバル企業の経済人、産業人の共通した思いだろう。
④震災復興社会、雇用不安社会の日本の現状としては、経済界、産業界が目指すべき目標は企業活動が日本、世界からは「愛される存在になる」ことであり、長引くデフレ不況の中で利益第一主義に偏向していた経済界、産業界が忘れていた経済哲学(economic philosophy)を久しぶりに聞いた思いだ。
(2)長嶋さんへの国民栄誉賞授与は「いまさら」感が強い。①仮にスポーツに「人間国宝(the national treasures of human)」を見つけるならば、それは長嶋さんであってすでに「存在」そのものが国民栄誉そのものだけに、なにを「いまさら」感だ。それならば、長嶋さんのための「特別」の栄誉賞があってもよかった。
②長嶋さんは、勝負強い打撃、華麗な守備力で記録よりも記憶の人とよく言われるが2極の比較対比論の中でのことで、もちろん記録もずば抜けてすばらしいことには変わりはない。
日本一、世界一の記録はないと言われるが(多分)、長嶋さんは大学卒業(もっとも体力躍動時期)後のプロ野球入り17年間での記録だ。
ほとんど記録上位の高校卒業後の長いプロ野球活動の選手との単純比較では客観性を欠いて、相対性比較理論を考えてもらいたい。
スポーツ人間国宝の長嶋さんには大した問題ではないが。