いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

米露戦争、風雲急。 America & Russia War , dark clouds hang low

2022-02-14 20:18:21 | 日記
 (1)まさに風雲急を告げる(dark clouds hang low)勢いだ。バイデン米大統領はTVインタビューでウクライナに滞在する米国人に向けて「今すぐ国外退避すべきだ」と呼びかけ「米国とロシアが撃ち合いになれば世界大戦になる」(報道)と述べた。

 (2)米大統領の異例の呼びかけで何やら第1次、2次世界大戦前夜を思わせる緊迫の様相だ。日本もこれに合わせて外務省がウクライナ全土の危険情報を最高度の「レベル4」(退避勧告)に引き上げて、同様に日本人に対して直ちに退避するよう呼びかけた。

 (3)時は北京冬季五輪も中盤にさしかかってすでに米国はじめ日本など西側諸国が「外交ボイコット」を実施して平和の祭典などではなくなっているが、ロシアにとっては国家ぐるみのドーピング違反で国としての参加はできずに、今またフィギュアスケート女子有力選手の禁止薬物違反が指摘され五輪には見放された(すべてロシアの自責行為であるが)中で国家利益保障目的での米国などNATOとの全面対決の風雲急だ。

 (4)ウクライナ軍事圧力による力による現状変更を目論むロシアにとっては、国際社会の非難、反発は大きく覚悟しなければならないが、北京冬季五輪開催中でロシアにとってはことさらにリスクアップを重ねる中でウクライナを巡って米国、NATOと全面対決する姿勢は大ロシア、旧ソ連復活を強く印象付けるものだ。

 (5)そのためにはかってはソ連邦に属していたウクライナが西側NATOに組み込まれることは絶対に阻まなければならない強い意思、意図が感じられる。仲介に動いている仏マクロン大統領がウクライナをNATO非加盟、中立とすることでロシアと交渉の意向もあるといわれて、しかしこれでウクライナの安全保障が有効なのか、保障されるのか、また米国はNATO加盟は国家の自由選択とも述べており、これでまとまることには問題のむずかしさがある。

 (6)しかし、バイデン大統領のウクライナ滞在米国人の早急な国外退避勧告に世界大戦発言まで出てきて、緊迫、切迫した米露戦争の風雲急だ。バイデン大統領としては一方的アフガン米軍撤退が米議会、国民から批判も大きく今回は引くに引けないウクライナ軍事情勢であり、ロシアとしても旧ソ連時代からのウクライナを手放せない、それぞれに国内事情の中で世界大戦も飛び出した異様な高まりが北京冬季五輪を挟んで重大局面、沸点を迎えようとしている。

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