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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

高速化と安全性のギャップ。a gap of rapid transit and security

2021-11-08 20:37:05 | 日記
 (1)近年の電車は早く目的地に着く、送り届けるという乗客のニーズに合わせて優先して高速化(rapid transit)が進んで、企業の収益優先で安全性(security)が後回しになっている。ホームでの転落を防止する安全防護柵の設置は進まずに、エレベーターなどのバリアフリー化も設置費がかかることもあって遅れて乗客の安全対策が後回しだ。

 (2)高速電車構造のため窓は小さくなり、空調対応で開かないところもあり、車内で異変が起きても避難に不都合な構造体になっており、安全性よりは利益優先の高速化が進んでいる。高速化は東京、名古屋間を数十分で結ぶリニア新幹線の建設が進んで、早く着くことに越したことはないといっても東京、名古屋間を数十分で「移動する」ことにどれほどの意味があるのか、情報化、IT時代の「移動しなくても」画面、画像でそこにいる、そこにいるように実感できる時代、社会とのギャップはある。

 (3)フェースブックは仮想空間現実のメタバース(metaverse)商品を開発して、まるで自分の分身(avatar)がいつ、どこでも、誰とでも一緒にそこに居る、行動できる仮想空間現実を体験できる技術開発、商品が評判で、フェースブックの社名を「メタ」に変更した。

 (4)最近、高速で走る電車内での凶器を使い放火する犯罪が発生して、犠牲者も出ている。新幹線で事件が起きて、またハロウインの10月末に京王線で起きた走行中の特急電車内での乗客が切りつけられ放火された事件では、緊急停車した駅ホームで停車位置がズレて自動開閉式安全防護柵が障害となって出入口ドアーを開けずに、逃げ惑う乗客は小さな車窓から半身を乗り出しての屋外脱出となり緊迫した大混乱となった。

 (5)乗客の安全を守る安全防護柵が乗客の緊急脱出の安全を防いだことになり皮肉な結果になって、高速化優先の陰で乗客の安全対策が後回し、見逃されている電車事情を反映していた。電車内のカメラ設置の必要性がいわれているが、安全防護柵同様に企業の経費負担が大きく対策はほとんど進んでおらずに、京王線事件でも事件発生からの運転者、車掌の事態把握が遅れて結果として乗客の安全避難、屋外脱出に時間、障害がかかり、現場は大混乱となった。

 (6)電車の高速化と安全性は一体のものであり、乗客の需要に応える高速化の企業利益ばかりが優先されて、企業の果たすべき利用者の安全に快適に移動の任務、構造、役割が不完全のままだ。

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