いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

連立代表。 coalition delegate

2021-11-26 20:27:30 | 日記
 (1)立憲代表選、野党第1党といっても先の衆院選で議席、比例票を減らしての出直しの代表選なので、ここは相当個性、理論の強いリーダーシップのある政治家でも出てこないと起爆剤にはならないが、立候補した4議員は名前はそこそこ知られていないことはないが没個性で後退立憲で何をどう変えて、立て直すのかわからない主張で、討論会でも「他の3人の意見と同じ」、「目指す方向性はほぼ一緒だ」と発言する場面が多く、これでは立候補前に4人が話し合って一本化できたのではないのかと思わせる内容で、ただそれでは国民から衆院選敗北の危機感がない、人材不足、党内に活発な路線論争が足りない批判を受けるのを回避するための「ための代表選」だ。

 (2)政権に連立政権があるように、党代表にも共同代表はあるけれど4人で代表を争うのだから4人の「連立代表」(coalition delegate)があってもおかしくはない状況で、立憲も一度連立代表制でもやってみたらどうか。

 少数政党乱立のドイツでも連立を組まなければ政権は維持できずに、メルケル首相退陣で社会民主党、緑の党、自由民主党の中道左派、環境政党、中道の幅広い政策、理論の連立政権が誕生した。

 (3)ドイツではこれまで個性、存在、理論の優れたメルケル首相が16年間もドイツ政治、EUをけん引してきたが、立憲代表選ではそういう政治家でもいない限りはどれも変わり映えしない政策、理論の立候補者では4人の「連立代表」制でも考えた方がいい。

 企業取締役のように政策担当制にして、4人が各政策担当ごとに責任を持ち、党としての代表政策は4人で持ち寄り協議してより多くの支持を集めた政策を党の政策として決定し、打ち出す「連立代表」制だ。

 (4)今回の立憲代表選の討論を聞いているとこれといった独自の政策、理念、理論構成が聞かれずにそれが没個性につながり、報道では党内からもこれでは出直し、巻き返しにならないという不安の声が出て、来年の参院選も闘えないという失望感があるといわれる。

 この党の声もまた代表選を実施するという中で有志を集めて立候補せずにおいて、4人の立候補者をみてどう考えて期待しているのかわからないが、身内を批判して党としての活力、活性化がまるで伝わってこない。

 (5)先の衆院選でも立憲は共産との野党一本化を進めて、基本政策、理念、思想の違う一本化の政策、理念、体制をはっきり打ち出さずに、国民からも選挙野合に映りわかりずらい選択として批判を受けて敗北した。

 自民党が取り組まない、国民が求める脱原発、ジェンダー社会、大企業、富裕層課税強化を前面に出して違いを示して国民の判断、審判を受けることが必要だ。

 (6)立憲代表選も同じように各候補者の政策、理念、理論の違いがわかりにくいままで続けられており、反省も検証も新しい取り組みもみられずに注目、関心が高まらない。

 

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