いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ビートルズ「ヘルプ」から「Sgt. ペッパーズ」。 from ‘help’to ‘Sgt. pepper's’of Beatles

2017-06-20 20:13:21 | 日記
 (1)ビートルズ(Beatles)は間違いなく永遠に語りつがれる。日本で庭先に置いたラジオから初めて「抱きしめたい」を聴いた日からオンタイムにビートルズの音楽を聴いて育った世代としては、やはり事実上のバンド解体を迎えてそれぞれが独自のこれまた個性的なすばらしい音楽人生を歩み出した時点でビートルズに一区切りをつけていた。

 (2)ポール・マッカートニーはビートルズにとりわけ執着があったといわれて、70才を過ぎた現在でも往年のビートルズナンバーをソロコンサートで聴かせて拍手喝采を浴びている。

 ジョン・レノンは「イマジン」で音楽哲学の深い世界を表現して、日本にもたびたびやってきて(パートナー小野洋子さんの影響もあったのだろうが)第2次世界大戦で原爆投下敗戦後に平和憲法で戦争否定の国を歩む日本、東洋哲学にも関心があったのではないのか。しばらく軽井沢、東京に暮らしていたこともある。

 ジョージ・ハリソンはビートルズ時代からインド哲学に関心が深く「マイ・スイート・ロード」、「バングラディッシュ」など宗教色の強い音楽で独立間もない最貧国で災害国のバングラディッシュ支援でも存在感を示して、「ビートルズ後」としては高い評価、存在感を示した。

 (3)「ビートルズ」は伏目、伏目でくり返し今も話題を集める。1967年6月には宇宙衛星を使った初のテレビ映像の世界同時配信でもビートルズは英国からライブ映像(all you need is love)を送って早朝の日本でも見られた。

 今年はビートルズの最高傑作(best masterpiece)ともいわれるアルバム「Sgt.ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が発売(1967年6月)されてから50年を迎える。
 その前年に唯一のビートルズ日本公演を終えてライブバンドからアルバム制作中心活動に切り替えての発表だった。

 (4)このアルバムのジャケットがユニークで、古式軍服スタイルのビートルズを中心に囲むように多数の世界の著名人が並ぶという異色のアルバムジャケットでも話題になった。マリリン・モンローなどと並んで日本の福助も鎮座していた。日本公演で持ち帰ったものをポールかジョンがおもしろがって入れたかだ。

 先日そのアルバムジャケットをデザインした女性アーティストが情報番組に登場して、ビートルズから要請を受けて制作したこと、ジョン・レノンからはヒットラーとキリストを並べる提案もあったがさすがに問題があると却下された後日談を紹介していた。
 ジョン・レノンはその1年前の日本公演の次の公演地マニラで問題の(ビートルズが)キリストより偉い趣旨発言で現地キリスト教暴徒から手ひどい暴行を受けていた。

 (5)そこでアルバム「Sgt. ペッパーズ」がビートルズの最高傑作かということだが、たしかにビートルズの独自の独特の音楽性の高さ、演奏、歌をいかんなく発揮した名アルバムには違いないが、ここでビートルズのアルバムの最高傑作としてあげたいのはその音楽性の高さ、演奏、歌の「Sgt. ペッパーズ」へのモチーブ(motive)となったと考える1965年アルバム「help」だ。

 the night before , i need you , yesterday , ticket to ride そしてhelp とビートルズ音楽の前期時代と後期時代を見事につなぐアルバム最高傑作とみる。

 

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