いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ダメなものはダメ。 everything useless is useless

2017-06-06 20:01:29 | 日記
 (1)国会質問で政府、野党の議論がかみ合わないまま審議時間だけが過ぎていくのは安倍内閣になってからの特徴だ。安倍首相の答弁も早口でまくしたてての何を言っているのか、言いたいのかわからないことが多い。

 政府答弁も比喩をやけにひけらかして野党の質問をかわして、結局自己満足の軽薄、軽率な印象が強い。中には専門的見地をひけらかすつもりが無理が無理を重ねて、言っている本人も何が何だか訳がわからなくなっているような迷答弁(戦闘と戦争)もある。

 (2)野党もこれという証拠能力にもとづく事実関係を突き付けられないので、迫力不足は何とも情けない。
 現在国会審議中の加計学園学部新設疑惑問題は「総理のご意向」文書の存在を巡って特別の配慮があったのかなかったのかの争点になっているが、安倍首相は指示をしていないし指示する制度(国家戦略特区審議会)になっていないと答弁しているが、それだけではそうですかと聞く訳にはいかない。

 (3)言った、言わないの話は根拠のない戯言(ざれごと)でくり返すだけムダなことで、やはり「総理のご意向」文書が文科省内に存在していたのかどうかについて説得力のある解明が必要だ。

 もちろん意図的に同文書をつくり、流すこともできるわけだから、仮に疑惑をかけられた安倍首相、官邸としては同文書が事実でないとしたら持ち出した野党に対して逆に陥(おとしい)れる行為の責任を追求しなければならない立場にありながら、松野文科相のわずか1日程度の調査で同文書は存在しなかったで済ましているのは、パラドックス(paradox)として同文書が存在したのではないのかという疑惑を増すばかりの皮肉な消極的な対応だ。

 (4)文科省内に同文書が存在しなかったというなら、野党のコピーまでしての同文書が存在したのではないのかの追求に強く抗議すべきことだ。政府の方からそんな国会審議は拒否すべきだ。自信があるならだ。

 それにしても疑惑を追求する野党の迫力不足、追求力不足は目に余るものだ。せめてかっての社会党委員長の土井たか子さんのように「ダメなものはダメ」(everything useless is useless)ぐらい迫力を出せないものか。

 (5)もちろん「ダメなものはダメ」だけでは追求にはならないが、安倍首相も言っていない、指示できないのレベルの答弁だから、せめて「ダメなものはダメ」と迫力ぐらいは示してほしいところだ。

 加計学園問題では文科省が文書開示を拒んでいるとして、裁判に訴える報道もある。政府は特定秘密保護法で対応するのか、よくぞこんな空疎な国会審議を国民を前にしてやっていられるものだ。

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