(1)随分、随分以前に伊勢神宮内宮を訪れた時に、神宮内の1か所にそんなに広くもない白線で囲われた場所があって、遷宮によって神が移り住む(表現が適当かどうかわからないが)場所、神殿だとの表記がしてあった。
20年に1度の式年遷宮なので、多分今回のものというよりその前の式年遷宮のものという感じが今ではするが、そのこと以外ははっきりした記憶はない。
式年遷宮で神が移り住む神殿予定地を目の前に見れることが出来た。何年も前から準備して段取りを組んできた(御用材木選定地などからすれば20年という周期は式年遷宮が終わった段階から次の式年遷宮に向けて動き出す古式プロジェクトでもあるのではないのか)式年遷宮がいよいよ来週(10月2日内宮、同5日外宮)に迫ってきた。
(2)伊勢神宮は内宮に天照大御神(あまてらしおおみかみ)が祀(まつ)られて、外宮は豊受大御神が祀られている。天照大御神が10月2日に、豊受大御神が5日に20年ぶりに神殿をお移りになるという伊勢神宮の式年遷宮だ。
20年の周期というのが、古代、古式、歴史、伝統、文明、文化に由来されたものなのかは一般人にはわからないことだが、古式、伝統、文明、文化を伝承、継承する意味、意義からはよく考えられた時空であると感じる。
数千年にも及ぶ古代史、天皇史の歴史の中で、仮に200年に1回となればもはや古式、伝統、文明、文化を伝承、継承することなど不可能なことで、20年はよく考えられている。
(3)20年に1回では前回式年遷宮の実施経験者が数多く残り、手取り足取り確実に伝承、継承することが可能だ。
神殿の造り、建造技術、様式、仕来たり次第も、時系列で文献でない現実の知識、経験として伝承、継承されるシステムだ。
御用材木選定も樹令何十年、何百年のものを使うのかもよくわからないが、20年単位では継続的、計画的な山林、森林保護、育成の芽が育つ年限となるだろう。日本人の平均寿命が統計として管理されて数字化されたのが人生50年が最初とすれば、無理やり関連付ければその半分程度の20年での多くの人が一生のうちに一度は経験する式年遷宮ということにはなる。
(4)10月は神無月と言われて、全国の神々が出雲大社にお集りになる古式由来の言い伝えもある。旧歴10月なので現代歴では11月ということになるのか、そこではどんな「おもてなし(hospitality)」をされるのか、20年ごとの今年は10月2日、5日の伊勢神宮式年遷宮だ。
(5)伊勢神宮の内宮は、宮川の広がる小石の河川敷に静かな清流の橋を渡って一変、鬱蒼(うっそう)とした樹木に包まれた参拝道を神殿へと向かう陰と陽の文明、文化の世界観だ。
特定した信仰宗教を持たない日本社会が、まだ見ぬ神(天照大御神)の存在と20年に一度の古式式年遷宮(the dedication of a new shrine)に宇宙観ともいうべき不思議な想い、感情を抱く、ひとときのロマン(transient roman)がやってくる。
20年に1度の式年遷宮なので、多分今回のものというよりその前の式年遷宮のものという感じが今ではするが、そのこと以外ははっきりした記憶はない。
式年遷宮で神が移り住む神殿予定地を目の前に見れることが出来た。何年も前から準備して段取りを組んできた(御用材木選定地などからすれば20年という周期は式年遷宮が終わった段階から次の式年遷宮に向けて動き出す古式プロジェクトでもあるのではないのか)式年遷宮がいよいよ来週(10月2日内宮、同5日外宮)に迫ってきた。
(2)伊勢神宮は内宮に天照大御神(あまてらしおおみかみ)が祀(まつ)られて、外宮は豊受大御神が祀られている。天照大御神が10月2日に、豊受大御神が5日に20年ぶりに神殿をお移りになるという伊勢神宮の式年遷宮だ。
20年の周期というのが、古代、古式、歴史、伝統、文明、文化に由来されたものなのかは一般人にはわからないことだが、古式、伝統、文明、文化を伝承、継承する意味、意義からはよく考えられた時空であると感じる。
数千年にも及ぶ古代史、天皇史の歴史の中で、仮に200年に1回となればもはや古式、伝統、文明、文化を伝承、継承することなど不可能なことで、20年はよく考えられている。
(3)20年に1回では前回式年遷宮の実施経験者が数多く残り、手取り足取り確実に伝承、継承することが可能だ。
神殿の造り、建造技術、様式、仕来たり次第も、時系列で文献でない現実の知識、経験として伝承、継承されるシステムだ。
御用材木選定も樹令何十年、何百年のものを使うのかもよくわからないが、20年単位では継続的、計画的な山林、森林保護、育成の芽が育つ年限となるだろう。日本人の平均寿命が統計として管理されて数字化されたのが人生50年が最初とすれば、無理やり関連付ければその半分程度の20年での多くの人が一生のうちに一度は経験する式年遷宮ということにはなる。
(4)10月は神無月と言われて、全国の神々が出雲大社にお集りになる古式由来の言い伝えもある。旧歴10月なので現代歴では11月ということになるのか、そこではどんな「おもてなし(hospitality)」をされるのか、20年ごとの今年は10月2日、5日の伊勢神宮式年遷宮だ。
(5)伊勢神宮の内宮は、宮川の広がる小石の河川敷に静かな清流の橋を渡って一変、鬱蒼(うっそう)とした樹木に包まれた参拝道を神殿へと向かう陰と陽の文明、文化の世界観だ。
特定した信仰宗教を持たない日本社会が、まだ見ぬ神(天照大御神)の存在と20年に一度の古式式年遷宮(the dedication of a new shrine)に宇宙観ともいうべき不思議な想い、感情を抱く、ひとときのロマン(transient roman)がやってくる。