オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

ローゼン・エンタープライゼス1961(2)ガンゲーム

2024年06月02日 20時28分44秒 | メーカー・関連企業

セガの前身となった企業の一つ、「ローゼン・エンタープライゼス」が1961年ころに作成したと推察されるカタログの中から、今週は「ガンゲーム」のページをご紹介したいと思います。

しかし、ただでさえ画質が悪いモノクロコピーを、gooブログが推奨する画像サイズ(長辺640、短辺480)まで縮小してしまうと、書かれている文字が判然としない部分が多くなってしまっておりました。

そこで今回の「ガンゲーム」では、多少なりとも画像を大きく表示できるよう、1ページを上下2段に分割しています。見づらいことには変わりありませんが、なにとぞご理解いただきますようお願い申し上げます。

***********************

今でこそビデオゲーム化されているガンゲームも、この時代は当然ながらエレメカ技術で作られていました。物理的制約が多かったにもかかわらずメーカー各社は様々な工夫を凝らして多くのタイトルを開発し、このカタログの時代はピンボール機と並んでゲーム場の中核を成していました。ガンゲームは日本国内でも早い段階から作られ、「ウルトラガン」(関連記事:大阪レゲエ紀行(7・最終回)) DAY 2・その2:大阪駅前第2ビルB1「ZERO」や「チューハンター」(関連記事:セガのエレメカ機「MOTOPOLO」 (1968)などが人気を博しました。

ガンゲームその1。据え付け型のライフル銃で、筐体奥で鏡に映し出しいる標的を狙うものが多いが、右上(No.171 Genco社・SKY GUNNER)のように、ガンの中に標的のギミックを詰め込んだタイプもあった。

ガンゲームその2。中段左から2番目(No.188 Exhibit社・SILVER BULLETS)は2P同時プレイ可能。説明には、50フィート向こうで素早く出現したり隠れたりする酒の密造業者をリアルなコルト45口径で撃つ、とある。また、下段の右2機種は、小型で安価であることをアピールしている。

ガンゲームその3。上2機種は屋外でのハンティングをテーマとするSeeburg社のガンゲーム。おそらく光線銃。Seeburg社はジュークボックスで良く知られるが、アーケードゲームやスロットマシンも作っていて、ピンボールの三大メーカーの一つWilliams社の親会社だったこともある。

ガンゲームその4。中央(No.158 Bally社・PACE GUNNER)や下段右(No.155 Exhibit社・POP GUN)のように、ボールやピンポン玉を発射するガンゲームもあった。

ガンゲームその5。「1961年のベストガンゲーム」と謳って3機種を紹介している。左の「SATELLITE TRACKER」は上述「ガンゲームその4」の左上の機種。ロケットを月に送るとのことだが、どんなゲームなのかよくわからない。右下(No.202 Midway社・SHOOTING GALLERY)は、「初の本物のガン・11/16インチのプラスチックボールを発射する」とある。

次回「ピンボール」につづく。