オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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【訂正・追加等】セガの古いスロットマシン「ロード・セガ」の件

2020年04月21日 23時18分08秒 | 歴史

前回アップした記事「セガ60周年記念・1960年以前のプレセガ期(4) セガのスロットマシンその2」において、「ロード・セガ」という機種について、ワタシは

「ロード・セガのフライヤーには、スターシリーズ以前の特徴である「Sega incorporated」と書かれているものがあり、これはつまり、「ロード・セガ」が1964年以前の機械であることを意味していると思われる」

と述べていますが、その後改めてわが資料を調べていたら、ワタシの手元にある「ロード・セガ」のフライヤーは、「Club Specialty Overseas」名義と、もう一つ社名が記されていない1枚の、全2枚しかありませんでした。ワタシとしては「Sega incorporated」名義のフライヤーを確かに見た記憶があるのですが、ひょっとするとそれは、何か別の書籍で見ていたか、もしくは完全な勘違いだったのかもしれません。しまった、いい加減なことを言っちまったと慌てていたところに、拙ブログをご高覧下さっている某氏が、「過去のセガのドキュメントを見ると、ロード・セガは1964年に作られたようだ」という情報を寄せてくださいました。これにより、前回の記事の該当部分は取り消し線で修正しておきました。


ワタシが持っている、もう一つの「ロード・セガ」のフライヤー。社名は記述されていない。

結果的に完全な誤りを述べたわけではなかったらしいところは救いですが、ただ、そうすると、「ロード・セガ」は、Ballyが起こしたスロットマシン革命の端緒となる「Money Honey」が発表された年に作られていることになります。当時のセガがBallyの動きを承知していたのかどうかは全く不明ですが、もし偶然だとしたら、奇しくも洋の東西で同時にスロットマシンに変革を起こそうとしていたということとなり、1964年と言う年が一層特別な年に感じられます。
(おわり)