オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

新ラスベガス半生中継2019年G2Eショウ(8) DAY 4~5: Extra Ball!(でも要らない)

2019年12月08日 15時17分07秒 | 海外カジノ
本来のスケジュールでは、
 (1)9時LAS発、10時40分SFO着
 (2)11時半SFO発、14時半NRT着(+1日)
のはずだった。しかし、(1)が大幅に遅れて出発したため、SFOに到着した時には既に(2)の国際線が出て行ってしまった後だった

とりあえずT本と二人で国際線の搭乗ゲートに行ってみたところ、事情を承知している地上係員と思しき人から「成田行き? ××(失念)に行ってください」と言われたのでそちらに行ってみるが、誰もいない。ユナイテッドのカスタマーサービスカウンターを探したが見つからないので、とりあえずどこでもいいやとセキュリティエリアの外(ランドサイド)に出て、ユナイテッドのチェックインカウンターで事情を話すと、すぐに端末を叩いて便を探してくれたが、「今日出発の成田行きの便はもうない。台北経由で8時間ほどの乗り継ぎを経て2日後に日本着の便ではどうか」と言い出した。この場合、日本着は月曜日の早朝となる。さすがにそれは厳しいので、大阪行きでもいいから今日出発の便はないかと食い下がるも、「それもない。香港経由東京行きの便ならある」と言われた。乗り継ぎ時間と日本着の時間はどちらもほとんど同じだった。

我々に与えられた選択肢は、「経由地を台北にするか香港にするか」のみで、月曜早朝の日本着は避けられないようだった。やむを得ず、過去に使った経験があり僅かなりとも見当がつくという理由で香港経由を選んで、搭乗券を受け取った。とんだエキストラボールだが、最終目的地が成田ではなく羽田になっていたのはむしろありがたく、せめてもの慰めになった

飛行機は確保したが、今いるところはランドサイドであるから、もう一度セキュリティを通らなくてはならない。しかし、セキュリティゲートの前には数十メートルに及ぶ長蛇の列ができている。どうやら列は大きく分けて2つあるようなので、ワタシとT本で別々の列に並んでみた。すると、T本の列はそれなりに進むものの、ワタシが並ぶ列は遅々として進まない。そうこうしている間にT本とは10メートルほども離れてしまったので、ワタシは列を離れてT本に合流することにした。それでも、この時点で出発まで1時間半ほどしかなく、間に合うのかと不安になった。

そこに、ラッキーと言うべきなのかどうなのか、ユナイテッドから携帯に、我々が乗る香港行きの便に「予期せぬオペレーション上の問題」が発生したため出発が20分ほど遅れるというメールが届いた。そしてその後も、搭乗ゲートが変更になった報せと、遅延がもっと長引くという報せが相次いで届いた。メールには、キャビンのドアが閉まらないトラブルとあったので、おそらく機材の変更があったのだろう。

大混雑のセキュリティを抜けてようやく搭乗し、機内で席に着くと、安心したせいかすぐに眠りに落ちた。そしてふと目覚めると、飛行機はまだ地上にいる。時計を見ると、出発の予定時刻を大幅に過ぎている。

またか

騒いでも仕方がない、こんな時はとにかく眠ってしまえと思い、再び目を閉じた。

機内食の配膳の音で目覚めたら、香港到着まであと2時間ほどだった。14時間ものロングフライトをこれだけ眠って過ごせたならおおいに上等だ。やはり現地最後の夜はカジノで徹夜に限る。


SFO-HKG間での機内食。たいていのモノがうまいと思えるおめでたいワタシにして恐れを感じてきたユナイテッドの機内食も、昔に比べれば随分とマシにはなっている。

機内食をいただいてからほどなくして香港に到着。現地時間は夜9時くらいで、次の乗り継ぎまでは3時間半ほどで済む。結果論ではあるけれど、出発の遅れもむしろ好都合に作用した。漢字が併記されている案内表示を頼りに結構長々と歩いて乗り継ぎのセキュリティチェックエリアに辿りつき、日本語を使う係員の指示に従って手荷物の検査を受ける。政治的、社会的な混乱が続く香港だが、少なくともこの日の空港内ではそんな雰囲気はまったく感じられない。

エアサイドに入ったワタシとT本はラウンジに向かったが、6年前に女房とこの空港に来た時にはアジア系の航空会社(社名は失念)だったように記憶しているラウンジは、「ユナイテッドラウンジ」になっていた。日本でも米国でも、ユナイテッドのラウンジの飲食物にはたいしたものはないので落胆しかけたが、いざ中に入ったら、女房と利用した時と同等のしっかりしたホットミールが数種類、ちゃんとあった。ビールもタダだ。


香港のユナイテッドラウンジで食べたもの。写真は豚肉の角煮、焼きそば、茄子の四川風炒め物。他にもグリーンカレーやフォーなどがあり、これらも食べてみたが、どれもおいしい。特に茄子の四川風は思わずうなるほどで、リピートした。加えて、青島ビールってこんなにおいしかったっけかと感心する。

ラウンジが閉まる時刻(深夜0時)が近づいてきたので搭乗口へ向かう。同便の乗客の中に、サンフランシスコ空港で出会った、我々と同じ目に合っていた日本人乗客もいて、お互い大変でしたねえといくらかの言葉を交わす。今回はANA運行便で、機内食もユナイテッドよりはおいしい。


HKG―HND間で出た機内食。ワタシは長年ユナイテッドのテリブルな機内食に鍛えられ続けてきたので、よその航空会社の機内食はどれも水準が高いと思えるようになった。

羽田に到着したのは早朝6時。ラスベガスで預けた荷物は、経路変更のタグが貼られて無事に羽田で受け取ることができた。出発は台風、帰りは飛行機のディレイで旅程が狂いまくった旅もようやく終わり。財布の中の現金は、出発時よりも120ドルくらい増えていた。

(このシリーズ終わり)