オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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新・ラスベガス半生中継 2016年9月(5) コンベンション初日

2016年11月06日 20時34分19秒 | 海外カジノ
今日から3日間、ビニーシャンに併設されている「サンズ・エクスポ(SEC)」というコンベンションセンターで、「Global Gaming Expo」、頭文字を取って「G2E」とも呼ばれるコンベンションが開催されます。ここでは、カジノビジネスとその周辺業界の業者が集まって、それぞれが思い思いのアピールを行います。この視察が、ワタシやF田の今回の旅行の主目的です。

朝、フレモントからF田が宿泊するパレスステーションまで自分の車で行き、そこでF田の車に同乗して、コンベンション会場に向かいますが、その前に、ここ数年で日本でも知名度が上がってきている「インナウトバーガー」のサハラ通り店で朝食をいただくことになりました。

インナウトバーガーは、15年くらい前に一度、トロピカーナ通り沿いの店に行ったことがあります。「ここのジャガイモは店でカットしているのだ」と、ワタシを案内してくれた人はなぜか自慢げに語っていましたが、フライ、ハンバーガーともに、さほど強い印象は残っていないので、どんなものだったかを確かめに行くつもりもありました。


(1)ダブルダブル(3.6ドル)、フライ(1.7ドル)、これにドリンクM(1.55ドル)。全部で税込7.41ドル。
(2)ハンバーガーの側面。パティの重量は不明だが、ウェンディーズよりも若干小さめに感じた。
(3)クラウンを外したところ。
(4)パティを1枚外したところ。


バーガーは、ウェンディーズより若干小さめに感じたとはいえ、値段は1ドル安く、そしてウェンディーズに劣らずにおいしいです。しかし、フライについては、劇的な差を感じるものではありませんでした。これは、ワタシの味覚ががさつで、たいていのものがうまいと思えるところによるのかもしれません。何にしろ、今後も機会があれば利用したい店でした。

インナウトバーガーを出たのち、F田はヴィニーシャンの向かいのtiに車を入れました。SECでコンベンションがある日は、会場のヴィニーシャンの駐車場は非常に混み、場合によっては満車になってしまうことさえあるからです。駐車後は、ストリップ通りまで出て、歩道橋を渡ってヴィニーシャンに向かいますが、たったこれだけでも結構歩かされるのがラスベガスです。しかも9月下旬なのに依然非常に強い日差しの中を行かなければなりませんでした。

コンベンション会場の中でとりわけ大きなブースを構えるのは、スロットマシンメーカー各社です。有力な出展者が壁際に集まるのは、ニッポンのジャパンで開催される「コミケ」と変わらないようです。


赤色が大手・準大手のスロットマシンメーカーのブース。
(1)IGT(2014年にGtech社により買収)
(2)Everi(旧マルチメディアゲームズ)
(3)Scientific Games(旧バーリー(&シャッフルマスター) + WMS + バークレスト)
(4)ARISTOCRAT Technologies
(5)Konami Gaming
(6)NOVOMATIC Gaming
(7)AINSWORTH GAME TECHNILOGY(≒リクリエイティボス・フランコ)
(8)Aruze

スロットマシン業界においては、一昨年から昨年にかけて大きな業界再編の動きがあり、それまで馴染んでいたブランドがなくなってしまったりするなどしているため、ワタシ自身も未だに混乱しています。まず、最も目立つ変化としては、これまでライバル会社だったバーリーとWMSが、同じ資本の傘下に吸収されて、「サイエンティフィックゲームズ」になってしまいました(ブース(3))。一昨年までは、WMSは(2)、バーリーは(3)の場所にそれぞれブースを構えていたのですが、昨年から今回のように(3)に統合されています。今後、バーリーとWMSのブランドが残るのか、それとも消えるのかは、現時点では情報がありません。出展されている筐体には「Bally」の文字があるものもありましたが、在庫の使いまわしの可能性もあるため、将来を占う材料にはならないと思います。ワタシとしては、どちらのブランドも残ってほしいものです。

ブース(2)には、昨年より「エヴェリ」が入っていますが、これは、それ以前は「マルチメディアゲームズ」と名乗るスロットマシンメーカーでした。また、ブース(7)の「アインスワース」は、「リクリエイティボス・フランコ」というスペインのコインマシンメーカーの社長が、脱税だか何だかで数年前に会社が存続できなくなった後に、新たに作り直した会社だと聞いています。このメーカーのビデオスロットは、ラスベガスでもそこそこ見かけますが、ワタシは食指が動きません。

ブース(1)のIGTは、ブランドこそ残っていますが、昨年、宝くじ会社に買収されてしまったのを機に、これまでも何度か変更され、そのたびにトランプのスペードをモチーフに使う伝統的な傾向があったロゴを、昨年から大きく変えてきました。


各社のブースその1。
(1)IGT
(2)エヴェリ
(3)サイエンティフィックゲームズ
(4)アリストクラート



各社のブースその2。
(1)コナミゲーミング
(2)ノボマティック
(3)アインスワース
(4)アルゼ



各社のブースその2。
(1)TCSジョン・ハクスレー(ルーレットホイールやゲームテーブルのメーカー)
(2)GPIインターナショナル(ルーレットホイールやゲームテーブル、カード、チップなどのメーカー)
(3)USプレイングカード社(カードメーカー)
(4)エンゼルトランプ(日本のカードメーカー)


目についた出展のメモは次回の半生中継に回すとして、今日の夕ごはんの記録。
フレモントのパラダイスカフェで注文したのは、メニューのハンバーガーの欄にあった「パティメルト」です。値段の記録が残されていないのですが、8ドル前後だったように記憶しています。


フレモントのパラダイスカフェのパティメルト。これでもメニューではハンバーガーの欄に掲載されていた。

食事を終え、勘定をコンプダラーで支払おうとウェイターに告げたところ、勘定書きを持ってきて、「バランスが3ドルいくら必要だ」と言ってきます。ワタシのコンプダラーは200ドル以上分あったはずで、実際、前日のバフェイでは15.49ドルの支払いをコンプダラーで問題なく処理できました。

おかしいとは思ったのですが、少額でもあるので、この時は言われるままに現金で支払い、店を出ました。その足で、コンプキヨスクで自分のステイタスを見ると、コンプダラーがゼロになっています。ステータスポイントならば、取得から一定期間で無効となることはわかっていましたが、これまでコンプダラーが無効になったことはありません。200ドル分と言えばさすがに無視できる数字ではないので、明日、スロットクラブのブースに確かめに行くことにして、この日は寝ました。