トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ワカバグモvsハエ

2021-04-15 | 虫類


葉っぱの裏側でワカバグモがハエを捕えて食事中
クモは全種が捕食性で、節足動物など生きた獲物を捕らえ、外から消化液で溶かしその液を啜る

ワカバグモは都市部から山地まで広く分布している
樹木や草の枝葉に潜み、第一脚と第二脚を八の字状に広げて静止して獲物が来るのを待ち伏せる
網は張らず、狩猟行動は待機型のクモ

メスは若葉色で体長10~12mm
オスはやや小型で頭部前方と前足の基部部分が赤褐色~黒褐色になる 体長は8~10mm
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ハシブトガラスvsドバト

2021-04-14 | 野鳥


状況は分からないが、公園でドバトがハシブトガラスに食べられていた
羽がそこいら中に散らばって可哀そう

ハシブトガラス:
全国に留鳥として分布し、様々な環境に住んでいる
地上を歩いたり又跳ね歩いて採食し、雑食性でどの鳥よりもなんでも食べる
人の出したゴミを漁るので、都心ではカラス除けの網をかぶせてゴミ出ししている
都立の公園ではわなを仕掛けてカラスの駆除をしていたが、動物保護団体からの申し入れもあってか、縮小しているようだ

雌雄同色
全体が黒く紺色と青色の光沢があり、太くて湾曲した嘴、出っ張ったオデコ
大きさは57cm

ドバト:
カワラバトを基にヨーロッパで作られた愛玩用や食用の人工品種、中でもレース用のものが逃げ出したりして半野生化した鳥
通常は野鳥の範疇に入れないで家禽扱い
食べ物は主に地上で草の種子や実、時に樹上で種子や実を食べる

羽色は個体変異が大きくいろいろな色をしている
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ウシガエル

2021-04-13 | 小動物 他


ヴォーヴォーと牛に似た声で鳴くウシガエル
池のほとりで日向ぽこ

北アメリカ東部原産の外来種で、1918年食用として導入され、特に戦後1950年~70年にかけては数百トン輸入された
味はササミに似ているらしいが、食用としては普及していない 
特定外来生物に指定されている・・飼育、販売、移動、輸入 放逐などは禁止

国内で見られる最大のカエルで、11~18cmほどの大きさ
体色は褐色~緑色で、後肢は長く水かきがよく発達している
貪欲な捕食者で、ザリガニ 昆虫類 他のカエル 水鳥などの雛 ネズミなど様々なものを食べる とくにアメリカザリガニは養殖用の餌として輸入された

繁殖期は5~9月
水草の多い水面に1層の大きな卵塊(50cm四方以上)を産む
卵数は6000~40000個
早くに孵化した幼生(おたまじゃくし)は年内に変態(成体)するが、普通は幼生のまま越冬し翌年変態する 寒冷地では2回越冬する

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ウマノアシガタ

2021-04-12 | 樹木 草花


根生葉を馬のヒズメに見立てウマノアシガタと言う、がどう見ても馬の脚には見えない
別名はキンポウゲ、キンポウゲは本来はこのウマノアシガタの八重咲を指したもの

キンポウゲ科の山野の日当たりの良いところに生える多年草
茎は上部で分枝し先に花を付ける
茎や葉柄には白い開出毛が多い
根生葉は長い柄があり、掌状に3~5裂し裂片はさらに浅く裂ける

花は4~5月に咲く
花は2cmほど、花弁は5個で黄色く光沢があって美しい
花弁に強い光沢があるのは、花弁がでんぷん粒を含み、表面にクチクラがあるからと言われている

キンポウゲ科の植物はトリカブトの仲間をはじめアルカロイドを含み有毒のものが多いが、薬用に利用されているものもある
ウマノアシガタには、ラヌンクリンと言う配糖体が含まれ、食べると胃の粘膜を壊し出血するほか、皮膚につくと水疱や炎症を起こす

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ヤマルリソウ

2021-04-11 | 樹木 草花


大きな株を作り、小さな可愛い花が咲くヤマルリソウ
山に咲くルリソウの意味

ムラサキ科の山地の林や道端に生える多年草
茎は倒れるが上部は斜上して長さ7~20cmになる
根生葉は多数つき、13cmほどの倒披針形で縁はやや波打つ 基部はやや茎を抱く

花は4~5月に咲く
茎先に総状花序を出し、1cmほどの小さな花を付ける
花冠は5裂して平開し、最初は淡紅色だがやがて淡青紫色になる
花が終わると花柄は垂れ下がる
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イスノキの花

2021-04-10 | 樹木 草花


イスノキは知っていたが花を初めて見た
風変わりな花で今まで気が付かなかった
イスノキの語源は不明だが、別名のヒョンノキは、数センチもある楕円形の木質化した虫えいを吹くと、ヒョウーと音が出ることからの名前
この虫えいが面白く名を馳せている

マンサク科の常緑樹林内に生える常緑高木 高さ20m程になる
葉は互生し、長さ4~9cmの長楕円形 基部はくさび型で縁は全縁
花は普通雌雄同株で4~5月に咲く
葉腋に円錐花序を出し上部に両性花、下部に雄花が付く
両性花には褐色の毛に覆われた雌しべがあり、先端は2裂する
雄しべは数個有り、葯は紅色

果実は蒴果
7mm程の広卵形で、表面には黄褐色の毛が密生する
熟すと2裂し6mmほどの長楕円形の種子を出す

虫えい
虫えいは、アブラムシやハエ、ハチなどが植物に卵を産むと、その刺激で植物の組織や細胞が異常に増殖肥大して生じる
イスノキの虫えいには球形、イチジク型、楕円形など様々あり、中には木質化して中から虫が出た後の穴を吹くと音が出るものがある
 イスノキエダコタマフシ(アブラムシの虫えい)

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スズガモ

2021-04-09 | 野鳥


飛び立つときの羽音が鈴のようなのでスズガモ
多い時には万を超えるスズガモで賑わっていたが、最後の一群れだろうか数百羽を残すのみになった

冬鳥 北海道東部では夏でも普通に居る 野付半島で出会って驚いたことがある
内海、港、海に近い湖沼などに居る
最も多く渡来する海ガモで大群を作ることが多い
日中は穏やかな水面で休息し、夕方海上で潜水して採食する
貝類や甲殻類を好み、海藻類なども食べる

オスの頭部から胸までは黒色で緑色の金属光沢がある
メスは頭部が黒茶色で嘴基部に白色部がある
大きさ45cm

浮寝せし水の上のみ恋しくて 鴨の上毛に冴えぞおとらぬ(紫式部)

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シュンラン

2021-04-08 | 樹木 草花


道端にシュンランが咲いていた
春先に咲く花シュンラン(春蘭) 名前は漢名に由来する
別名ホクロは唇弁の斑点をホクロに見立てたもの

ラン科の乾燥した林内に生える多年草
葉は30cmほどになり縁のざらつく線形で、2列に扇状に広がる
花茎は肉質で太く20cmほどになり、膜質の鱗片に覆われる

花は3~4月に咲く
花は普通1個付き、3cmほどの大きさ
左右に大きく広がっているのは側萼片で、後ろに2個立っているのは側花弁、一番後ろの1個は背萼片、全て色は緑色~黄緑色
中心にあるのは下から唇弁、その上が蕊柱(雄しべと雌しべが合着して1個の柱のようになったもの)、更に上に花粉があり、一番上が葯帽とややこしい

花や花茎は食べられる
塩漬けにしたラン茶、茹でて甘酢、酢味噌和えなど風雅で美味しい
焼酎につけ、シュンラン酒で飲めば強壮効果がある
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ラショウモンカズラ

2021-04-07 | 樹木 草花


楚々とした可愛い花のラショウモンカズラ
名前は花冠の様子を筋骨隆々な羅生門の鬼の腕に見立てたもの

シソ科で山地のやや明るい林内に生える多年草
葉は対生し2cmほどの葉柄があり、心臓状卵円形で2~5cm、鈍鋸歯がある

花期は4~5月
花茎は立ち上がり20cmほどになる
花冠は紫色で4cmほど、下唇の中央裂片は大きく、下方に反り返り、濃紫色の斑点があり、先端に開出する長毛がある
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ナナフシ幼虫

2021-04-06 | 虫類


針のように細い半透明の体をユラユラと揺らしてナナフシの幼虫が歩いていた
何のナナフシの幼虫かわからないが、不思議な色彩と体で面白い

ナナフシの仲間は約15種居て、すべてナナフシ科に属する(異なる見解もある)
植物の種子のような形の卵を、1個づつパラパラと地面に産み落とすので見つけるのは難しい
多くはその卵で越冬し、春先から成虫と同じ姿の幼虫が見られる

細い棒状の体と足が特徴で、翅が有るものと無いものがいる
九州以北では、エダナナフシを除き、メスのみの単為生殖が普通
ナナフシ類は生息環境に自らを似せて捕食者の目を逃れている
木の上に住んで姿を木の枝に似せて、その葉を食べて暮らしている
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カタクリの花

2021-04-05 | 樹木 草花


春の妖精ののような花、とも言われるカタクリの花
発芽1年目は糸状の葉を1枚だけ出す。2年目以降は楕円形の葉を1枚出し、以降毎年葉を少しづつ大きくして 地下の鱗茎に養分を貯めて7~8年目に葉を2枚出し花を咲かせる、なんとも不思議な花だ

ユリ科の林内に群生する多年草
鱗茎は毎年更新を重ね、旧鱗茎の下に新鱗茎が作られる。その為開花の時には鱗茎は地中深く潜っている
鱗茎から採った澱粉が真正の片栗粉、今はジャガイモの澱粉を市販している
花の時期の葉は2枚、長い柄があり長楕円形で9cmほど、淡緑色で淡褐色の斑紋がある

花は3~5月に咲く
高さ20cmほどの花茎の茎頂に1個の花を下向きにつける
花被片6個は淡紅紫色、披針形で4cmほど、基部近くにW字型の濃紫色の斑紋があり情報へ強く反り返る
雄しべは6個有り、3個は短く遅れて伸びる3個は長い。雌しべの柱頭は3裂する

果実は蒴果 熟すと裂開して種子を出す
種子にはアリの好むエライオソームがあり、アリが運び散布する

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マヒワ

2021-04-04 | 野鳥


今日は24節季の清明、清浄明潔の略で「万事ここに至りて皆潔斎にして清明なり」の意味

マヒワが群れでハンノキに群がっていた
平安時代から「ひわ」の名で知られ、江戸時代に「べにひは」「かわらひわ」と区別されて「まひは」になった

冬鳥または漂鳥
北海道と本中部の山地で少数が繁殖している
平地から山地の林、草原、川原などに居る
草の種子やハンノキ類、ヒノキ類などの小粒の樹の種子を好んで採食する
大量の種子を食べ、そのうと言う器官に蓄え、これを吐き戻して雛に与える
種子だけで子育てをする菜食主義者

オスは頭と喉が黒く、顔から胸、脇腹、腰は黄色い
メスは上面が緑黄色、下面には黒褐色の縦斑がある
大きさは12cm

こえせずと色こくなるとおもはなし やなぎの芽はむひはの村鳥(西行)
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ミツガシワ

2021-04-03 | 樹木 草花


水辺にケバケバで可憐なミツガシワ
ミツガシワの分布は、北半球の寒帯から亜寒帯で、氷河期の生き残りの植物
日本では、北日本の寒冷地の池や湖によく見られる
関東や西日本の温暖な地域にも点々と群落がみられ、これは今より寒かった氷期に南に広く分布していたものが生き残ったものと考えられている

ミツガシワ科の山地の湿地や沼に生える多年草の水草
泥中には太い根茎がある
葉は長柄があり、3個の小葉からなり、小葉は長さ4~8cm

花期は5~8月
高さ30cmほどの花茎を立て、総状に1cmほどの白花を付ける
花冠は深く5裂し、裂片の内面には縮れた毛を密生させる

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ルリタテハ

2021-04-02 | 虫類


サクラの花びらが舞い散った地面にルリタテハ

成虫で越冬して、3月頃から姿を見せる
中型(5cmほど)のチョウ、見られたのは夏型で、裏は褐色の模様があり模様も見られるが、秋型では黒味が強く模様はほとんど見られない
表側は全体にわずかに瑠璃色をしていて、中央部に青色の帯があり特徴的

平地から山地の林、林縁、雑木林などの明るい場所で見られる
食草のホトトギス オニユリ ヤマユリなどの植栽により都市部でもよく見られる
日中敏速に飛びクヌギやコナラなどの樹液に集まる
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サクラ色々

2021-04-01 | 樹木 草花


先週から久し振りに新宿御苑が開園されたので、早速サクラを見に行った
上から順に 八重左近桜 八重紅枝垂 白雪 長州緋桜 太白 小汐山 一葉 アメリカ 12月桜

八重左近桜:京都御所の紫宸殿前には平安時代からウメに変わって桜が植えられている。現在の樹は枯死した先代のヤマザクラから採った種を育成したもの
八重紅枝垂:エドヒガンの栽培品種 江戸中期には記録があり、枝垂桜に似るが花は紅色の八重
白雪:サトザクラの栽培品種 荒川堤で見いだされた 白色の大輪一重で樹はあまり大きくならずに細い枝が上向きに伸びる
長州緋桜:オオヤマザクラとオオシマザクラの種間雑種 紅紫色の大輪一重だが花弁は増えることもある
太白:サトザクラの栽培品種 英国のC・Ingramが栽培したものが逆輸入された 花は白色の大輪一重 花弁は純白色の円形で大きい
小汐山:京都市の小汐山にちなんだ名前 サトザクラの栽培品種で荒川堤で栽培されていたものから広がった 花は白色の中輪一重で若い葉色は褐色
一葉:1~2本の雌しべが葉のような形態に変化していることからの命名 花は淡紅色の大輪八重 若い葉は鮮やかな緑色で萼片にギザギザがない
アメリカ:エドヒガンとオオシマザクラの種間雑種 米国カリフォルニアで作られ「曙」の名で広まったが日本には同名の種があるのでアメリカと呼ばれる
12月桜:最近ここへ植えられたサクラで初めて見るサクラで詳細不明 
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