南人有言。善夫。不占而已矣。(子路第十三の22)
南人、言うこと有り。善きかな。占わざるのみ
南方の人々がよく言う言葉があります。(下に示す二つ)
(第一について)いいですね。
(第二について)迷って占う、なんてことではありませんよ(決まりきったことです)。
論語の中で、つまり孔子が、人様の言葉を引用することは少ない。
ここでは、南方で一般に言われている言葉を引用している。
南方とはどこのことだろうか?孔子の生活の場は魯国(黄河下流、今の河北省あたり)であるから、それからみて南、とすると、河南省、あるいは、もっと南の揚子江周辺のことをさすのだろうか?
それはさておき、引用した言葉は、
第一:人而無恒、不可以作巫医(人にして恒なくんば、以て巫医(フイ)をなすべからず)
常にフラフラして、自分の意見を持たないような人は、巫女にも医者にも相手にされない(なおしようがない)。
第二:不恒其徳、或承之羞(その徳を恒せざれば、あるいは羞を承(ウ)く)
常に行いを正しくしていないと、恥をかくことになります。
孔子の好みは、常に、はっきりとした自分の見解を持ち、行動が正しい人、と言えるでしょうか。
南人、言うこと有り。善きかな。占わざるのみ
南方の人々がよく言う言葉があります。(下に示す二つ)
(第一について)いいですね。
(第二について)迷って占う、なんてことではありませんよ(決まりきったことです)。
論語の中で、つまり孔子が、人様の言葉を引用することは少ない。
ここでは、南方で一般に言われている言葉を引用している。
南方とはどこのことだろうか?孔子の生活の場は魯国(黄河下流、今の河北省あたり)であるから、それからみて南、とすると、河南省、あるいは、もっと南の揚子江周辺のことをさすのだろうか?
それはさておき、引用した言葉は、
第一:人而無恒、不可以作巫医(人にして恒なくんば、以て巫医(フイ)をなすべからず)
常にフラフラして、自分の意見を持たないような人は、巫女にも医者にも相手にされない(なおしようがない)。
第二:不恒其徳、或承之羞(その徳を恒せざれば、あるいは羞を承(ウ)く)
常に行いを正しくしていないと、恥をかくことになります。
孔子の好みは、常に、はっきりとした自分の見解を持ち、行動が正しい人、と言えるでしょうか。