今日は、72候の「蟋蟀在戸」(きりぎりすとにあり)だ。
家の戸口の前にまで、きりぎりすがやってきて、盛んに音を立てる季節になった、との意だ。
大字典をひくと、「蟋蟀」は音読みで「シツシュツ」、訓読みで「こおろぎ」と読ませる。つくりの悉や率は、それらの字の持つ意味に関係ないようだ。
大辞林で「キリギリス」をひくと、漢字は確かに「蟋蟀」もあるが、第一番目に「螽斯」と書かれている。
今度は、大字典で「螽」をひくと、訓読みで「いなご」とよませていた。音読みは「シュウ」だ。
迷路に入りそう。
「蟋蟀」を、国語辞典は「コオロギ」と、古語辞典は「キリギリス」と読ませていた。
今日の結論。「蟋蟀」を「きりぎりす」と読もうが「こおろぎ」と読もうが、どっちでもかまわない。ただ、昔は「きりぎりす」と読んでいた。中国で、秋に鳴く虫全体「シツシュツ」といっていた言葉を輸入し、日本の言い方を当てはめた。時代とともに、このあて読みが「きりぎりす」から「こおろぎ」に変化した。
だから、標記を(こおろぎとにあり)と読んでも笑われることはない。
家の戸口の前にまで、きりぎりすがやってきて、盛んに音を立てる季節になった、との意だ。
大字典をひくと、「蟋蟀」は音読みで「シツシュツ」、訓読みで「こおろぎ」と読ませる。つくりの悉や率は、それらの字の持つ意味に関係ないようだ。
大辞林で「キリギリス」をひくと、漢字は確かに「蟋蟀」もあるが、第一番目に「螽斯」と書かれている。
今度は、大字典で「螽」をひくと、訓読みで「いなご」とよませていた。音読みは「シュウ」だ。
迷路に入りそう。
「蟋蟀」を、国語辞典は「コオロギ」と、古語辞典は「キリギリス」と読ませていた。
今日の結論。「蟋蟀」を「きりぎりす」と読もうが「こおろぎ」と読もうが、どっちでもかまわない。ただ、昔は「きりぎりす」と読んでいた。中国で、秋に鳴く虫全体「シツシュツ」といっていた言葉を輸入し、日本の言い方を当てはめた。時代とともに、このあて読みが「きりぎりす」から「こおろぎ」に変化した。
だから、標記を(こおろぎとにあり)と読んでも笑われることはない。