水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(206)

2012-06-12 08:26:34 | 論語
固天縦之将聖、又多能也(子罕第九の6)

固(モト)より、天縦(テンジュウ)の将(マサ)に聖(ヒジリ)にして、多能なり


どこかの国の大臣が、孔子の弟子(子貢)に、「先生(孔子)は本当に聖人でしょうか。それにしては、なんでもできすぎる、と思うのですが」、とした、質問に対する答え。

(孔子先生は)、生まれつきの、天が決めた聖人で、かつ多芸に秀でているのです。


この話を孔子が聞き、次のように感想を述べた。

「この大臣は私のことがわかっていますね。私は、若いころ、貧しかったものですから、なんでもやらなければなりませんでした。君子たるものは、なんでもやらねばいけないのでしょうか。いいえ決してそんなことはありません。」

多芸に秀でることなく君子になることは可能だ、と孔子はいいたかったのだと思う。
聖人の話が、途中から、君子の話になっていて、これだと、聖人=君子になってしまうのだが、それでいいのだろうか?


まあ、それはそれとして、前首相の福島原発事故時の介入に対する批判が根強くある。これも「君子のあるべき姿」と裏表の話なのだろう。そうはそうだが、彼がそうせざるをえなかった、周囲の無能・混乱振りを、もっとあぶりだすべきではないか?
江戸時代であったなら切腹すべき人間が、今もシャーシャーと大きな顔をしているのが、心底解せない。

一番気になっていることは、電源喪失の主原因となった、原発敷地内の送電線鉄塔倒壊の事故原因だ。
問題が、設計にあったのか建設工事にあったか、だ。このまま表に出さず、うやむやにしてしまうのではないか。



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