391 きみがゆく越の白山しらねども ゆきのまにまにあとは尋ねん
大江のちふるが越へまかりけるむまのはなむけによめる
藤原のかねすけ朝臣
あなたが赴任なさる、越の白山を私は知りませんが、雪道についたあなたの足跡をたよりに後を追いたい気持ちです。
藤原兼輔:877~939、公家、三十六歌仙の一人。古今集に4首採録。
あと1首挙げておこう。
417 夕づくよおぼつかなきを 玉櫛笥(タマクシゲ)ふたみの浦はあけてこそ見め
但馬のくにの湯へまかりける時に、ふたみのうらといふ所にとまりて、ゆふさいのかれいひたうべけるに、ともにありける人々うたよみけるついでによめり
ゆふさいのかれいひ=夕食の携帯食
夕闇せまる時間は景色ははっきり見えません。やはり二見浦は(あした、)夜があけてから見ましょう。
友人たちと旅行をしても、「歌や俳句を詠みましょう」なんてあったためしがない。
今の世においても、こんな高尚な遊びに耽る人々がいらっしゃるのであろうか?
大江のちふるが越へまかりけるむまのはなむけによめる
藤原のかねすけ朝臣
あなたが赴任なさる、越の白山を私は知りませんが、雪道についたあなたの足跡をたよりに後を追いたい気持ちです。
藤原兼輔:877~939、公家、三十六歌仙の一人。古今集に4首採録。
あと1首挙げておこう。
417 夕づくよおぼつかなきを 玉櫛笥(タマクシゲ)ふたみの浦はあけてこそ見め
但馬のくにの湯へまかりける時に、ふたみのうらといふ所にとまりて、ゆふさいのかれいひたうべけるに、ともにありける人々うたよみけるついでによめり
ゆふさいのかれいひ=夕食の携帯食
夕闇せまる時間は景色ははっきり見えません。やはり二見浦は(あした、)夜があけてから見ましょう。
友人たちと旅行をしても、「歌や俳句を詠みましょう」なんてあったためしがない。
今の世においても、こんな高尚な遊びに耽る人々がいらっしゃるのであろうか?