277 心あてに折らばや折らん 初霜のおきまどはせるしらぎくの花
しらぎくの花をよめる
凡河内みつね
適当に折ってしまっていいものだろうか?菊に初霜がおりて花と見分けがつかなくなっているのに~。
百人一種に採録された、凡河内躬恒の歌。
躬恒については、11/4の記事で紹介したように、貫之と並んで古今集(60首採録)の顔。
貫之との関係で、面白い歌を見つけた。
919 葦鶴の立てる川辺を 吹く風によせてかへらぬ浪かとぞ見る
法王西川におはしましたりける日、「鶴、洲に立てり」といふ事を題にてよませ給ひける
つらゆき
鶴が海岸に(点々と)立っていますが、(動かないので)寄せ浪と見間違えてしまいます。
1067 わびしらにましらな鳴きそ あしひきの山のかひある今日にやはあらぬ
法王西川におはしましたりける日、「猿山の峡(カヒに叫ぶ)」といふ事を題にてよませたまうける
みつね
わびしそうに鳴くのはやめて!今日はせっかく(我々法王一行がきていて、)大切な日なのですから
法王(宇多)に随伴し、歌を競いあい、名誉を浴する仲だったのですね~。
もう1首、
976 水の面(オモ)におふるさ月の浮草の うき事あれや 根(音)をたえてこぬ
友達の久しうまうでござりけるもとに、よみてつかはしける
きらわれちゃったのかなあ~。音信が途絶えちゃった。
今まで必ずくださった、古い友人からの年賀状が今年はまだきません。ものすごく心配しています。
しらぎくの花をよめる
凡河内みつね
適当に折ってしまっていいものだろうか?菊に初霜がおりて花と見分けがつかなくなっているのに~。
百人一種に採録された、凡河内躬恒の歌。
躬恒については、11/4の記事で紹介したように、貫之と並んで古今集(60首採録)の顔。
貫之との関係で、面白い歌を見つけた。
919 葦鶴の立てる川辺を 吹く風によせてかへらぬ浪かとぞ見る
法王西川におはしましたりける日、「鶴、洲に立てり」といふ事を題にてよませ給ひける
つらゆき
鶴が海岸に(点々と)立っていますが、(動かないので)寄せ浪と見間違えてしまいます。
1067 わびしらにましらな鳴きそ あしひきの山のかひある今日にやはあらぬ
法王西川におはしましたりける日、「猿山の峡(カヒに叫ぶ)」といふ事を題にてよませたまうける
みつね
わびしそうに鳴くのはやめて!今日はせっかく(我々法王一行がきていて、)大切な日なのですから
法王(宇多)に随伴し、歌を競いあい、名誉を浴する仲だったのですね~。
もう1首、
976 水の面(オモ)におふるさ月の浮草の うき事あれや 根(音)をたえてこぬ
友達の久しうまうでござりけるもとに、よみてつかはしける
きらわれちゃったのかなあ~。音信が途絶えちゃった。
今まで必ずくださった、古い友人からの年賀状が今年はまだきません。ものすごく心配しています。