習近平総書記は就任以来、党内に深く根を張って
しまった汚職と腐敗体質の改善に備えた指示や
命令を矢継ぎ早に出す一方、弛緩した共産党
思想の再学習による締付けの活動を始めた。
今秋の党大会までに地震の基盤を強固にするため
党内の利権擁護派、守旧派、特に石油・石炭に
絡む不正蓄財摘発に乗出すとの噂は広まっていた。
薄熙来裁判を睨むように２０１２年１２月には周永康
元政治局常務委員の部下の李春城四川省副書記を
国有企業との癒着で取り調べている。
今年６月には腹心の部下であった四川省文学芸術界
連合会の郭永祥主席を重大な規律違反で調査。
更に、８月には入って、周永康の出身母体であり
不正蓄財の本丸である「中国石油天然ガス集団」
（ＣＮＰＣ）の蒋潔敏前会長を重大な規律違反解明に
備えて調査を開始したと報じられた。
８月２９日になって、ＣＮＰＣは王永春副社長ら４人を
共産党中央規律検査委員会の調査を受けていると
発表して解任している。
周永康の主要な取巻きが不正蓄財に関与した
容疑で調査を受けて失脚した。
９月初めに、共産党の重鎮が集まる北戴河会議で
習近平は江沢民を含む長老から周永康を汚職の
容疑で取り調べに備えた根回しに合意を得ていると
報じられており、いよいよ老虎退治がスタートした。
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