備えよ常に! 備えあれば憂いなし
水を治める者は国を治めると、古来水資源
管理が重要である筈の中国。
[緑の水と青い山こそは、金山であり銀山だ]と
常々口にして、環境保護を説く習近平。
一人当たりの水資源量が世界の4分の1と
される中国だが、生活排水や工場排水の垂れ
流し、政府の水質汚染管理へのルーズさが、
深刻な飲用水不足を招いている。
政府の水質管理の重点監視対象になっている
湖やダム62ヶ所に内、4割近い24ヶ所が
飲用水に適さない汚染状態にある。
また、全国の河川や湖沼の75%が飲用には
適さない汚染状態にある。
日本でも知られる、長江流域に在る太湖や
巣湖、雲南省の名勝デン池がアオコ発生に
悩まされ、資源水が少ない北部地域の黄河を
はじめ淮河、海河、遼河の水質汚染では改善が
進んでいるものの汚染が深刻な状態にある。
深刻な水不足で頼るのは地下水、だが過剰な
汲上で地下水源も枯渇化が進んでおり、加えて
都市部の地下水の90%は汚染されていて
直接飲用はできない。
豊富な水がめである長江でも、1割が飲用に
適さない汚染状態にある、黄河に至っては
4割が飲用に適さない汚染状態である。
最近、長江流域で起こった事件では、工場から
流れ出た化学物質で、多くの川魚などが死んだ。
悪臭などに耐え兼ねた流域住民の訴えに、
生態環境当局の局長は、茅台酒を飲んで人が
死んだからと言って茅台酒を毒性分析を
しないのだから、川魚が死んだからと言って
河の水の水質分析をする必要はないと一蹴。
汚染原因を調査することで、汚染のひどさが
中央政府の環境保護政策への批判が及ぶ
ことを避けるために住民の訴えを無視。
下(民)からの訴えは無視し、上(習近平)からの
指示は唯々諾々と従う[寝そべり族]が増加。
皇帝の威光は、末端まで届いているようだ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?