備えよ常に! 備えあれば憂いなし
世界人口は増加し続けているが、この増加率
以上に水の使用量が大幅に増加している。
さらに、自然界から確保できる淡水の量は
着実に減少傾向にある。
このため、水資源確保には重点を置くが
需要の抑制や再生水には消極的である。
この点で最も顕著な政策をとるのが中國。
この先10年で、中国の主立った地域で飲用水
として使える水がなくなる地域も出てきて、
国家の運営を揺さぶりかねないとの指摘も。
水資源量の8割が長江南部に在るという偏重が
甚だし中国は、南部から北部に水を送る
[南水北調}プロジェクトや全国に8万5000基
ものダムを築いて国民の4割が住む北部への
水供給を行っている。
だが、食糧庫とも呼ばれる華北平原では
農産物の生育期に水が得られず、地下水に
頼っているため地下の深い帯水帯にまで
汲上が行われ、北京市でも地盤沈下が深刻化。
米作地の南部では、重金属汚染水の使用で
収穫米の1割が汚染米になっている。
既に、食糧庫とされる華北平原では水不足で
砂漠化が進み、人口減も進んでいる。
食料不足による国の存亡にまで危機が及んで
来たら大変と、政府は西部の水源調査を開始。
2023年に、長江源流域総合科学調査チームを
青海省の長江源流域水に派遣し、水循環の
観測ステーションの設置。
24年には、長江及び瀾滄江の源流域の通天河で
水資源調査を行うなど積極化。
水資源調査には積極的だが、水質汚染は野放し。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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