今冬は北極圏の極渦（北極振動）の影響で強い
寒気を備えた気圧が日本海側まで度々張出し、
流れ込む寒気や冷たい水の影響で日本海の
海水温が例年より下がり、沿岸ではダイオウイカ
などの深海魚が次々と見つかっている。
４月８日富山県新湊漁港で水揚げされたダイオウ
イカを漁協の関係者が生で試食したところ、やや
塩辛くて歯ごたえがなく、ゼラチンに似て軟らかく
普通のイカのような歯ごたえはなかったという。
また、佐渡島の農林水産振興部の職員が、水産
資源として利用可能かどうか調べるため、捕えた
ダイオウイカを１週間天干しにし、５人で試食した
結果では「しょっぱいし、舌がびりびりする。とても
食べられたものではない」という結論で残念ながら
食用としての適格性は備えていないとの結論に。
ダイオウイカはマッコウクジラが主な餌として
食べていることはよく知られている。
地球上で歯のある最大の生物のマッコウクジラは
体長２０ｍにまで成長し、水深２０００ｍ以上潜水
する能力を備えており、一方のダイオウイカは
全長１８ｍにも達している個体が確認されている。
深海でダイオウイカはマッコウクジラに襲いかか
られて一方的に餌食にされているのではない。
海岸に打上げられたクジラの皮膚にはイカの
吸盤の鋭い円筒カッタ―のような鉤・刃で反撃
された無数の傷跡が残るのを確認されている。
２００万頭ほど生息するマッコウクジラの数から
推測してダイオウイカは数百万匹生息するという。
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