パリ協定は、2015年11月30日から12月13日まで
フランスのパリで開催された第21回国連気候
変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で
採択された気候変動に関する国際条約で、
2016年11月4日に発効した。
内容は、①協定全体の目的とし、世界の平均
気温上昇を産業革命前と比較して[2℃よりも
十分に低く]抑えること。(2℃目標)
更に、[1.5℃に抑えるための努力を追求する]
こと。(1.5℃目標)
②長期目標として、今世紀後半に世界全体の
人為的温室効果ガス排出量を、人為的な吸収
量の範囲に収める。
これは人間活動による温室効果ガスの排出量を
実質的にゼロにする目標。
更に、継続的・段階的に国別目標を引き上げる
仕組みとして、5年ごとの見直しを規定。
各国は、既に国連に提出している2025年~
2030年に向けての排出量削減目標を含め、
2020年以降、5年毎に目標を見直して提出する。
5年ごとの目標の提出の際には、原則として、
それまでの目標よりも高い目標を掲げること。
各国は、気候変動の悪影響に対する適応能力と
体制を強化し、長期目標達成を念頭に置いた
温室効果ガスの排出の少ない発展戦略を策定し
2020年までに提出することが求められている。
各国の削減目標に向けた取り組みや他国への
支援については、定期的に計測・報告し、
国際的な検証を行うための仕組みが作られて
おり、これは実質的に各国の取り組みを促す
仕掛が備えられている。
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