政府は、韓国から輸入している高級魚の
ヒラメの輸入検査を厳しくするという。
以前から、韓国産ヒラメの刺身を食べて寄生
虫の「クドア」で食中毒が多発してきたが、
輸入検査を強化するでもなく放置されて来た。
報告されているだけで、2015年に8件、患者
数が62人、2016年10件、113人、2017年5件、
47人、そして2018年には7件で82人だった。
4月17日の自民党本部での外交・水産合同会議
では、WTOでの日本側の敗訴で大荒れに。
1審では、韓国の原発事故後の福島県など8県
からの輸入禁止は、安全面での差別に当たると
して日本の主張が認められた。
だが、4月11日の上級審の2審では、安全性が
損なわれる恐れがあれば貿易を制限することが
できるとの予防原則に立って1審を破棄。
上級審の審理に備えて十分な働きかけを怠った
外務省と農水省幹部がつるし上げられたのだ。
韓国にとって、日本向けヒラメの輸出金額は
水産物全体の3・4%に当たり、1位はマグロ、
2位が海苔になっており15・5%を占める。
統計では、日本の水産物の自給率は僅か55%。
四方が海に囲まれていて、この程度の自給力
しか備えていないことに驚く。
そもそも、日本国民も疑念を抱く安全性で
8県からの水産物輸出が規制されたとして
騒ぐより、国内市場開拓に努力すべきだろう。
韓国への腹いせの対抗措置として、ヒラメの
検疫検査を強化するという。
庶民が容易に口できない高級魚のヒラメなど
安全でなければ、輸入禁止にすべきだ。
それより、発ガン性がある薬剤を使用して
養殖されている海苔やO157、O103大腸菌に
汚染されているキムチの安全性に備えた検疫
対策強化を優先するのが国民のためだろう。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
健康と安心のメタボへの備えは?