大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国 レアアース戦略が裏目に

2012年10月30日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        



世界のレアアース市場の9割を支配し、言いたい

放題、やりたい放題だった中国に、遂に鉄槌が。

日本の年間のレアアース消費量は27,000トン

ほどで、この内の80%を中国に依存していた。

2010年に中国は輸出規制を始め、価格も暴騰。

尖閣諸島での漁船衝突事件で、一段と規制強化。

日本は危機に備えた輸入先の多様化、節約、

代替品、リサイクルなどに必死に取り組んだ。

努力が実って、今では中国頼りは半分以下に。

中国の輸出量は2003年の7万4000トンを

ピークに減り始め、輸出規制を強化した2011年

には前年の半分以下の1万8000トン、今年は

更に減って、1~6月で4908トンとなり、通年で

1万トン割れになりそうな凋落ぶり。

価格も暴落し、代表的な酸化ジスプロシウムの

価格が1トン当たり300万元(約3720万円)と、

昨年のピーク時の1/3に、ネオジムが今年3月の

58万元から36万元と38%の暴落。

在庫の膨れ上がりと価格の暴落で、現地企業は

パニック状態になっており、今では日本に対して

頭を下げて買って下さいと懇願してくる状況だ。

9月の反日の輸出規制強化も掛け声倒れに。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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