インフルエンザウィルスによる世界的な感染の広がりは
ここ100年の間に3回あり、いま懸念されているのが
鳥インフルエンザウィルスによるパンデミックです。
20世紀最初のインフルエンザパンデミックは1918年
から始まったスペイン風邪でした。
この時のウィルスの型は、A/H1N1でした。
次いで、1957年のアジアインフルエンザのウィルスは
A/H2N2型で、3回目に流行した1968年の香港イン
フルエンザのウィルスはA/H3N2型でした。
そして、現在、パンデミックのフェーズ3の鳥インフル
エンザウィルスの型は、H5N1と想定されています。
流行に備えて感染予防の効果を発揮するワクチンは
未だ、新型ウィルスが存在していない(分離できない)
ので、ワクチンの製造ができる段階ではありません。
しかし、H5N1型のウィルスが基になるのであれば、ヒト
からヒトへ感染する新型ウィルスに対しても、応用が
効き、新型ウィルスに対する免疫の基礎を作っておくことも
期待できる上に、ヒトからヒトへの感染が始まった段階で
新型ウィルスが分離された時には、時を移さず、新たな
有効なワクチンを製造する態勢が整えられるので
日本国内でも流行に備えた組織的な対応が、精力的に
進められています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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