大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

万能ワクチンの登場

2009年05月11日 | Weblog


    


国立感染症研究所が開発した万能ワクチンは、今年流行

したAソ連型だけでなく、A香港型にも有効であり、加えて

現在最も発生が懸念されていて、流行に対する備え

急がれている鳥インフルエンザにも効力があることが

確かめられています。

実験用のマウスに人の遺伝子を入れて、テストをした結果、

A香港型、Aソ連型だけでなく鳥インフルエンザにも有効で

ある結果が得られたと報告されています。

テレビ解説などでしばしば登場するウィルスの働きを

抑えるのには、外側に突き出ている蛋白質に反応して

ウィルスの働きを抑制していましたが、ウィルスの型毎に

突起の形状が異なるために、それぞれに対応したワクチン

準備する必要がありました。
予め流行するウィルスの型を予測して、ワクチンを製造

して流行に備えるか、流行してからウィルスを分離して、

型が特定して、ワクチンを製造するしか対応する方法が

在りませんでした。

新しく開発されたワクチンは、体内でウィルスに感染した

細胞を破壊する「細胞傷害性T細胞」と呼ばれる細胞を

造るので、体内の細胞がウィルスに感染しても、次々へと

感染が広がらないために、増殖を止めることになります。

このT細胞を創り出すシステムの開発に成功したので

広く量産への取組が始まり、心配な鳥インフルエンザの

流行阻止に備えた防衛軍として期待されています。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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