国立感染症研究所が開発した万能ワクチンは、今年流行
したAソ連型だけでなく、A香港型にも有効であり、加えて
現在最も発生が懸念されていて、流行に対する備えが
急がれている鳥インフルエンザにも効力があることが
確かめられています。
実験用のマウスに人の遺伝子を入れて、テストをした結果、
A香港型、Aソ連型だけでなく鳥インフルエンザにも有効で
ある結果が得られたと報告されています。
テレビ解説などでしばしば登場するウィルスの働きを
抑えるのには、外側に突き出ている蛋白質に反応して
ウィルスの働きを抑制していましたが、ウィルスの型毎に
突起の形状が異なるために、それぞれに対応したワクチン
を準備する必要がありました。
予め流行するウィルスの型を予測して、ワクチンを製造
して流行に備えるか、流行してからウィルスを分離して、
型が特定して、ワクチンを製造するしか対応する方法が
在りませんでした。
新しく開発されたワクチンは、体内でウィルスに感染した
細胞を破壊する「細胞傷害性T細胞」と呼ばれる細胞を
造るので、体内の細胞がウィルスに感染しても、次々へと
感染が広がらないために、増殖を止めることになります。
このT細胞を創り出すシステムの開発に成功したので
広く量産への取組が始まり、心配な鳥インフルエンザの
流行阻止に備えた防衛軍として期待されています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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