3月13日まで北京で開かれた、第11期全国人民代表
大会(全人代)では、経済危機を乗り越えるために、国は
総額4兆元の景気対策予算の実行を承認しました。
非常に巨額な金額ですが、最優先の課題が失業者対策で
とりわけ2000万人を超えるとされる農民工と700万人
とも言われる大学卒業者のうち、就職先が無い200万人
規模の大卒者などの雇用対策が必要とされています。
失業率は、昨年度より0.1%高い4.6%とされていますが
実態はとてもこのような数字ではなく、倍以上の9~10%
だと言われています。
政府は国有企業などを受け皿にすべく解雇禁止と共に
受入を要請し、少しでも雇用不安を和らげようと必死です。
しかしながら、軍事費だけは突出していて、国防費予算は
14.9%と大幅な伸びで、隠れ予算額を加えると、もっと
大きな数字になるようです。
金額では、4806億8600万元(約6兆9000億円)に
なり研究開発費などを加えると、更に巨額な金額となります。
公表された金額だけでも、イギリスを追い抜いて、米国に
次ぐ世界2位の軍事大国となります。
予算の用途は主として、軍人の待遇改善、ハイテク化に
向けた装備の増強やテロ対策や災害救助のための任務の
多様化に備えた装備や訓練費などとされていますが、
これも胡錦濤国家主席の軍部掌握強化に向けた意図が
示されています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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