メキシコで最初の豚インフルエンザの感染者が見つかり
2次感染が伝えられてから、1ヶ月経って、やっと日本でも
新型インフルエンザの感染予防に備えてワクチンの製造に
取組むことになりました。
しかし、国内には比較的小規模の4団体のみしか製造が
出来ず、能力は季節性のインフルエンザに対応できる
年間1000万人分程度のお粗末さです。
世界規模で見ると、日本のワクチン製造に関しては、全くの
後進国であり、大きく立ち遅れています。
世界規模の3%レベルしか無い日本のワクチン製造能力の
後進性は、予防ワクチン製造業務に背を向けてきた
厚生省の指導方針の後進性そのものとして跳ね返って
きています。
終戦後、日本でははしかだけでなく、インフルエンザも
含めて、ワクチンの予防接種は「義務」として就学児童
などを対象にして広く行われてきました。
しかし、予防接種による副作用に由来する訴訟で、国が
敗訴を重ねた結果、1994年は、もっともポピュラーで
あったインフルエンザを含む全ての予防接種を「義務」
から「任意」としました。
このため、多くの製薬会社は採算が合わない規模にまで
落ち込んだワクチン製造から、次々と撤退して、現在は
必要な規模が安定的に想定できる季節性のインフル
エンザ用のワクチン製造に取組む4団体だけになって
しまったのです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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