クライスラーが破綻してから半月余りたち、GMにとって
債権のために残された時間は半月余りとなってきました。
クライスラーの破綻と破綻後の再生スキームを見ながら
債権者委員会による再建策が詰められています。
08年度に308億6000万ドル(約3兆円強)という巨額の
赤字を出し、09年度に入っても市場の回復は見られず
GMの販売実績も低迷したままです。
今年1~3月の売上金額は、224億ドルと前年同期比で
47%減と半減しており、損失額は60億ドルを超えており
7四半期連続の赤字を記録しました。
手元資金も116億ドルと26億ドル減少して、先行きは
真っ暗の状況です。
11日にはヘンダーソンCEOは、米連邦破産法11条に
よる申請の可能性が強まっていると記者会見で述べるなど
クライスラーと同じスキームでの破綻のシナリオの準備が
進んでいることをうかがわせます。
やはり社債保有者の270億ドルに上る債務を圧縮して
新会社株式と交換する委員会の提案が厳しく、同じ無担保
債権者の立場にあるUAW(全米自動車労組)への基金
200億ドルの半額を現金払い、残り半額を株式化とする
提案との条件との比較では著しく、不公平であるとの不満が
大きく、再建計画の再提出に暗雲が垂れ込めています。
こんな折に、GMの6人の幹部が保有株を全額売却したと
いう株式売り抜けのニュースも伝わっており、目前の破綻に
備えて泥舟から脱出する動きも激しさを増しているようです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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