2006年に北朝鮮が核実験を行った時には、中国も
北朝鮮への高級な資材やぜいたく品の輸出禁止に備えて
国境での検問を厳しくして、一時的にせよ経済的な締付け
策を採り、国際社会に同調しました。
その後の、6カ国協議の進展過程では、中国は北朝鮮を
協議の場に縛り付けるために、緩和策に転じます。
平壌を始めとする国内の自由市には中国製品が溢れ
ホテルは中国人商人が占拠するまでになっています。
北朝鮮国内では、市民生活の経済では中国化が著しく進み、
中国の影響力が増大し続けています。
北朝鮮にとっては、中国は朝鮮戦争での血で固められた
友情関係にある兄貴の国であり、また、今年は両国の
国交樹立60周年に当る記念すべき年に当ります。
この時期に、対南や国内向けの政策があるにせよ、中国の
立場も考えずに、国際社会への裏切り行為となる核実験を
強行したことは、中国の国際社会における面子を丸つぶしに
したことになり、さすがの中国も態度を硬化させています。
中国政府は前回のミサイル発射の際は北朝鮮擁護の
態度をとりましたが今回の核実験強行に対しては、政府系の
報道機関紙などは全て、今回の行為を非難しています。
人民日報系の機関紙は、国際社会はいつまでもお遊びに
付き合っていられないと突き放しています。
また、新華社系の機関紙は、この時期に核実験で圧力を
かけるのは「下策」(下手くそな策略)だと非難しています。
北朝鮮の制裁に備えた決議案で、中国が賛成側に回る
可能性を示唆する論評です。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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