古代からハギの花は、日本人に特に、親しまれてきた
花の一つです。
古代から日本には、ヤマハギやマルバハギなどが広く
自生していていたので、万葉時代から日本人には親しみ
の深い花でした。
万葉集には、花の中では最も多く詠まれています。
その数が140首ほどもあるそうです。
詩だけでなく絵画にも題材としてなじみの深い花ですが
先輩の中国では、ほとんど詩や画題としては見向きも
されていないのは、ハギに備えられている特性が、
日本人の国民性に合うからなのでしょう。
萩という漢字も日本製の国訓で、秋の草木の意味から
作られていて、椿などと同じく平安時代に生まれました。
万葉時代には、「芽」、「芽子」、や「波疑」、「波義」など
の字が当てられています。
ハギの名前も、「生え芽(キ)」から訛って、ハギと
なったとあります。
山野に広く自生しているヤマハギやマルバハギは、
お寺の庭に多く植えられて、6月頃から咲き始めます。
なじみのある秋の花のため、各地に一つは、ハギの
寺として名前の知れた寺があるほどです。
ヤマハギとマルバハギは、外観が良く似ていますが、
花の部分の花序が、葉より外へ飛び出しているのが
ヤマハギで、葉から飛び出ていないのがマルバハギ
なので、慣れれば見分けることは容易に出来ます。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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