大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

万葉時代からの花 ハギ

2008年09月02日 | Weblog




古代からハギの花は、日本人に特に、親しまれてきた

花の一つです。

古代から日本には、ヤマハギやマルバハギなどが広く

自生していていたので、万葉時代から日本人には親しみ

の深い花でした。

万葉集には、花の中では最も多く詠まれています。

その数が140首ほどもあるそうです。

詩だけでなく絵画にも題材としてなじみの深い花ですが

先輩の中国では、ほとんど詩や画題としては見向きも

されていないのは、ハギに備えられている特性が、

日本人の国民性に合うからなのでしょう。

萩という漢字も日本製の国訓で、秋の草木の意味から

作られていて、椿などと同じく平安時代に生まれました。

万葉時代には、「芽」、「芽子」、や「波疑」、「波義」など

の字が当てられています。

ハギの名前も、「生え芽(キ)」から訛って、ハギと

なったとあります。

山野に広く自生しているヤマハギやマルバハギは、

お寺の庭に多く植えられて、6月頃から咲き始めます。

なじみのある秋の花のため、各地に一つは、ハギの

寺として名前の知れた寺があるほどです。

ヤマハギとマルバハギは、外観が良く似ていますが、

花の部分の花序が、葉より外へ飛び出しているのが

ヤマハギで、葉から飛び出ていないのがマルバハギ

なので、慣れれば見分けることは容易に出来ます。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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