河北省の三鹿集団が製造した粉ミルクにアクリル成分が
含まれていて、3万人を超える赤ちゃんが腎臓結石など
に冒された事件が、中国では大問題になっています。
既に、3月頃から異常を訴える消費者や医療関係者が
居たにもかかわらず、迅速に適切な措置がとられずに
放置されたのは、三鹿集団や監督する立場の政府機関
が、8月のオリンピック開催に備えた厳戒態勢の期間で
あったために、情報を隠蔽し,公表を先送りしたようです。
三鹿集団では、酪農家が、蛋白質の含有量を高める
ためにアクリルを混入したとし、自社では添加していない
と混入の容疑を否定しています。
もし、アクリルを添加すれば蛋白質の濃度が高まり、
高品質品として出荷できることが認識されていて、実際に
一般的に行われている可能性があるとすれば、事は
この事件だけには止まらず重大事です。
メラミンは毒性は高くないとされてはいますが、昨年に
アメリカで多数の犬やネコが死亡したペットフード事件
では添加されたメラミンが原因でした。
この事件の重大性にも関わらず、依然として食品に添加
され続けているとなれば、国の言う「食の安全性」は確立
されている、中国の食品は安全だという根拠はどこに
あるのでしょう。
牛乳製品だけに止まらず、全加工食品について、抜本的
な見直しが、再び喫緊の重大性を帯びてきています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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