大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

「食の安全性」は何処に: 粉ミルク事件

2008年09月17日 | Weblog




河北省の三鹿集団が製造した粉ミルクにアクリル成分が

含まれていて、3万人を超える赤ちゃんが腎臓結石など

に冒された事件が、中国では大問題になっています。

既に、3月頃から異常を訴える消費者や医療関係者が

居たにもかかわらず、迅速に適切な措置がとられずに

放置されたのは、三鹿集団や監督する立場の政府機関

が、8月のオリンピック開催に備えた厳戒態勢の期間で

あったために、情報を隠蔽し,公表を先送りしたようです。

三鹿集団では、酪農家が、蛋白質の含有量を高める

ためにアクリルを混入したとし、自社では添加していない

と混入の容疑を否定しています。

もし、アクリルを添加すれば蛋白質の濃度が高まり、

高品質品として出荷できることが認識されていて、実際に

一般的に行われている可能性があるとすれば、事は

この事件だけには止まらず重大事です。

メラミンは毒性は高くないとされてはいますが、昨年に

アメリカで多数の犬やネコが死亡したペットフード事件

では添加されたメラミンが原因でした。

この事件の重大性にも関わらず、依然として食品に添加

され続けているとなれば、国の言う「食の安全性」は確立

されている、中国の食品は安全だという根拠はどこに

あるのでしょう。

牛乳製品だけに止まらず、全加工食品について、抜本的

な見直しが、再び喫緊の重大性を帯びてきています。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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