大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

北京オリンピックが残した金食い鳥

2008年09月11日 | Weblog




北京オリンピックが終わって10日余り経ち、国内の

メダルにまつわる話題も一巡したようです。

既に北京では、オリンピックの第二弾、パラリンピック

の幕が上がり、連日熱闘が続いています。

7年間かけて達成した国家の威信をかけたオリンピック

開催が終り、中国には、その後に何が残り、何がこれ

からの目標となるのでしょうか。

国の玄関であり、象徴である北京市街のインフラ整備

には、2800億元(約4兆2000億円)が注ぎ込まれ、

オリンピック会場の拡張や建設には、130億元(約

2950億円)が投入されました。

この内、話題のメインスタジアム「鳥の巣」には31億元

(465億円)を要しています。

周辺の関連費用を加えると、日本円で約5兆円のお金

が投資されただろうと推定されています。

2007年度の中国のGDPが、24兆6619億元(約

370兆円)ですから、1.35%に相当します。

この金額を今後、償却して行くのも大変ですが、何より

怪物、「鳥の巣」や「水立法」などの特殊設備の維持

管理の費用だけでも大変です。

「鳥の巣」は、年間約5000万元、別の報道では1億

3000万元と20億円近くも必要と報じられています。

また「水立法」は、特殊な構造と設備を備えた構造を

しているために、屋内の気圧を一定に保つ必要があり、

消費電力量も通常の3倍を必要としています。

このことなどから、年間4000万元(約6億円)もの

維持管理費が必要とされています。

この二つの主役の維持管理費だけでも20数億円もの

多額の金額が必要になっているのです。

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