北京で4日にパラリンピックが開幕して、連日熱闘が
報じられています。
今回は、148カ国から、4000人を越える障害のある
人たちが参加しています。
競技の20競技、472種目と多彩です。
日本からも162人が参加し、オリンピック以上のメダル
の数が期待されています。
中国国内では、障害のある人たちにとっては、当然の
ことながら関心も高く、このパラリンピックの開催が
自分達に対する社会的な認識や日常生活の改善に
つながることを期待する声が報じられていました。
しかし、現実には国の身障者に対する態度は決して
温かいものではありません。
パラリンピック開催に 備えて、北京五輪組織委員会が
市民に配ったパンフレットには、視覚障害者は無表情、
身体障害者は強情などの言葉が並び、理解の無さに
大きな批判を浴びています。
中国国家統計局の報告では、06年4月1日現在で
8296万人の身体障害者がいて、これは全国民の
実に6.34%にも相当する以上に高い数字です。
この内の四分の三は地方の医療制度の行き届かない
地域に居住しています。
中国では毎年、100万人を超える障害者が誕生して
いて、最近は「出生欠陥」の比率が毎年上がり、13~
14%を記録する数字まで報告されています。
大きな要因には、飲食料品からの直接的な被害、大気
水質、土壌汚染からの間接的な被害、悪条件の労働
環境など、解決すべき課題は山積しています。
パラリンピックの成功が、障害者を生み出さない環境
造りの契機にもつながることが期待されます。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
安全と安心の非常持出袋の準備は?