北京オリンピック開催の注目のスターは、「鳥の巣」で
あり、「水立法」であったことは間違いありません。
しかし、この二つのスター達は、オリンピック劇場に
登場して役目を終えて、消え去るものではありません。
今後、この建物に対して中国は、毎年、20億円もの
巨額の金額を、維持管理のために費やして行かねば
ならないのです。
今の中国の国力からすれば、やって行けなくもない
でしょうが、四川大地震の本格的な復興への取組、
環境保護投資の増額の必要性や、パラリンピックを
開催している以上は、国民の6.3%を超える身体
障害者を中心とした社会保障費関係の増額負担も
おおきな課題として残されています。
確かに、オリンピックの開催に 備えたインフラの整備で
北京市内や周辺の交通は便宜を増し、渋滞状況も
改善されました。
地下鉄網などの交通手段も良くなり、市民にとっては
便宜も増し、また、西欧並みの社会生活のマナーも
身について、将来的には経済や文化面でも発展が
約束されています。
1000万人、北京市民には、大きなプレゼントが残った
ことは間違いありませんが、用済みになって地方へ
追い返された民工達、500万人の前途には、施設建設
や街づくり参加した達成感だけが、むなしく残された
だけになるのでしょうか。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
安全と安心の非常持出袋の準備は?