大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

見せ掛けが目だった北京五輪

2008年09月20日 | Weblog




北京オリンピックの開催に備えた建築物で、世界最高

の金額が投じられた(ている)のが、CCTV(中国中央

電視台)の新社屋です。

日本で言えば、NHKに相当する中国共産党のメデイア

の中枢である、この中央テレビ局の建物は、遂に、

オリンピック開催日までに、世界から集まってきたメ

デイア関係者たちの前に、その雄姿を現すことが

できませんでした。

唯一つ、国の威信の発揚に寄与しなかった役者だった

といえるでしょう。

その姿は、確かにガラスやタイルで覆われて、きらび

やかではあっても、それは仮の姿で、完工に見せかける

ための仮衣装で、未完成のままでした。

8億ドル(約850億円)もかけたこの建造物は、構造的

欠陥があり、建物の重心が建物の外にあるという、前代

未聞の構造のため地震で容易に倒壊する危険性を

抱えているといいます。

見せ掛けであったのはこのCCTVの新社屋だけでなく、

五輪招致の条件として約束された人権に関わる報道や

行動の自由の拡大は反故になり、また、国歌斉唱の

子供の口パクや、少数民族代表の女子が、実は支配層

の漢民族であったりと、仮装がばれた見せ掛けだけでも、

話題を呼ぶことの多い結果でした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

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