■政権発足当時に安倍総理の支持率が高かったのは、平壌で威勢の良いところを見せたという話が、マスコミから大々的に流されテレビ映像にまでなった事が大きな原因だったと思われます。「対話と圧力」を「圧力の後に対話」政策に転換するのかと、多くの国民は淡い希望を持ったはずですが、肝腎の「圧力」は米国の軍事力だけが唯一の頼りですから、米国政府とのパイプを強化しなければならないことになります。就任してから中国・韓国、それに引き続いて東南アジアから欧州に回って見せた安倍首相でしたが、何故か米国には行かず仕舞いで国会が始まってしまいました。対米関係は小泉さんから丸ごと引き継いだことになっているというメッセージがほのかに漂っているかのようですが、日本が陸上自衛隊を引き揚げてからのイラクはどんどん泥沼化して、米国は再び孤立してしまっております。こういう時に家庭の事情を優先させていると、信頼関係が大きく傷つく恐れがあります。
■そんな時に初代防衛大臣が、何を勘違いしてしまったのか、安倍政権が外交でも迷走していることをあちこちで宣伝して歩いているようですなあ。
久間章生防衛相は27日、長崎県諫早市での講演で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設問題をめぐり「米国は政府同士が決めたのだからそれをやったらいいというが、沖縄県知事がうんと言わないとできない」と、あらためて米政府の対応を批判した。久間氏はイラク戦争をめぐる米大統領批判を含む一連の対米発言を繰り返したあと、26日に発言自粛を宣言したが、すでに米側からは不快感も伝えられており、日米同盟関係に現実の悪影響を与えかねない情勢。政府内では「安倍晋三首相も心配しており、対応を考えなければならない」(政府高官)と危機感が広がっている。
■まさか海外メディアには伝わらないとでも思っているはずは無いのですが、これから外務省から独立した情報収集と分析の両方で能力を高めて行かねばならないという大切な時期に、基本的な情報発信能力に大きく欠けた人が大臣を務めているとすると、エライことになりそうです。
講演で久間氏は、移設先の埋め立てに知事の許可が必要なことに触れ、「知事の意見を聞き入れながらやっていかなければならないのに、米国は分かっていない」と主張した上で「あまり偉そうなことを言ってくれるな。日本のことは日本に任せてくれ」と米側に伝えたと解説した。
■日米関係が突如として「対等」になったのか?と誰もが驚くような夜郎自大の響きが有る発言でありますが、ブッシュ政権が終わると見て先々の事を考えもせずに不用意な発言をしているのだとしたら、これは大変な事になりそうですなあ。
また、久間氏は24日の日本記者クラブでの会見で、イラク開戦について「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ大統領は踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」と発言したが、外務省筋によると、米側は直ちに外交ルートを通じて不快感を表明し、日本側は大統領批判ではないと釈明した。
2007年1月28日 産経新聞
■もう日本政府、少なくとも防衛省はイラク問題の部外者にでもなった気でいるような発言ですが、今でも航空自衛隊は命懸けの輸送活動を続けているのですぞ?!危険な離着陸時に必要な警戒情報がたった一回でもサボタージュされたりしたら、正体不明の小型ミサイルの標的にされるかも知れないという緊迫感が、大臣さまには伝わっていないようです。アホな事を喋っている暇が有ったら、さっさとバグダッドへ飛んで、航空自衛隊の隊員を労いに行ったらどうでしょう?
■安倍政権は、視聴率の取れないテレビにも嫌われ、日本国内の女性も敵に回わし、米国からも不信感を持たれるような恐ろしい状態で、これからの選挙戦を続けるつもりなのでしょうか?何だか、参議院選挙前に、総理大臣の交代が有るような気配になりそうですなあ。そうなれば、悲願の「政権交代」が見えてくるはずの民主党は、得意の自責点をまたぞろ増やし始めているようですから、自民党総裁が交代する前に、クラッシャー小沢の豪腕が唸って空中分解してしまうかも知れませんなあ。一体、誰が参議院選挙の投票に行くのでしょう?
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■まさか海外メディアには伝わらないとでも思っているはずは無いのですが、これから外務省から独立した情報収集と分析の両方で能力を高めて行かねばならないという大切な時期に、基本的な情報発信能力に大きく欠けた人が大臣を務めているとすると、エライことになりそうです。
講演で久間氏は、移設先の埋め立てに知事の許可が必要なことに触れ、「知事の意見を聞き入れながらやっていかなければならないのに、米国は分かっていない」と主張した上で「あまり偉そうなことを言ってくれるな。日本のことは日本に任せてくれ」と米側に伝えたと解説した。
■日米関係が突如として「対等」になったのか?と誰もが驚くような夜郎自大の響きが有る発言でありますが、ブッシュ政権が終わると見て先々の事を考えもせずに不用意な発言をしているのだとしたら、これは大変な事になりそうですなあ。
また、久間氏は24日の日本記者クラブでの会見で、イラク開戦について「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ大統領は踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」と発言したが、外務省筋によると、米側は直ちに外交ルートを通じて不快感を表明し、日本側は大統領批判ではないと釈明した。
2007年1月28日 産経新聞
■もう日本政府、少なくとも防衛省はイラク問題の部外者にでもなった気でいるような発言ですが、今でも航空自衛隊は命懸けの輸送活動を続けているのですぞ?!危険な離着陸時に必要な警戒情報がたった一回でもサボタージュされたりしたら、正体不明の小型ミサイルの標的にされるかも知れないという緊迫感が、大臣さまには伝わっていないようです。アホな事を喋っている暇が有ったら、さっさとバグダッドへ飛んで、航空自衛隊の隊員を労いに行ったらどうでしょう?
■安倍政権は、視聴率の取れないテレビにも嫌われ、日本国内の女性も敵に回わし、米国からも不信感を持たれるような恐ろしい状態で、これからの選挙戦を続けるつもりなのでしょうか?何だか、参議院選挙前に、総理大臣の交代が有るような気配になりそうですなあ。そうなれば、悲願の「政権交代」が見えてくるはずの民主党は、得意の自責点をまたぞろ増やし始めているようですから、自民党総裁が交代する前に、クラッシャー小沢の豪腕が唸って空中分解してしまうかも知れませんなあ。一体、誰が参議院選挙の投票に行くのでしょう?
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