犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

公共事業>人口減少時代の水道の計画について(その2)

2012年02月14日 | 公共土木事業評価監視
 柳田地区簡易水道第3次拡張事業認可申請書の写しをもらってきた。
関心は、計画の大枠を決める人口をどのようにして決めているのか、人口減少時代の計画をどのように考えているのだろうか、ということであった。

 柳田地区を構成する複数の地区毎に分析してそれぞれを予測するとあまり減らない、これら全体をあわせると結果的に将来ともあまり人口が減らないという根拠をつけている。

 水道計画の「水道給水人口」と「村全体の行政区域人口」は少し異なるが、話しをわかりやすくするためにほぼ同じと考える。
その結果を一つのグラフにすると添付図のようになる。

 水道計画人口はブルーの線で、1996年以降は計画値であり、それ以前は実績値である。ピンクの線は村の住民基本台帳人口の実績値である。計画値は人口減少をいくらか反映しながらほぼ現状維持ということになっている。これに対して現実は一貫して下がり続け、さらに加速度がついているように見える。
 
 1996年以降の人口の計画値が過去の傾向に比べて著しく変化するようになっているが、その根拠として作られた数字はあるがその理由の説明がない。結局、計画論的には現状維持を目標としていることである。現状維持ということであれば、計画した時点の数値を採用することで将来を予測する必要はない。毎年、その差を確認することの方が違いを正確に認識できる。

 中途半端な作文は全く意味がないどころか、徒労である。誰がこのような資料を作れと言う指示をしているのかわからないが誰もが思考停止で従来通り作っているのだろう。こんな作業をしていればやる気のある若者の元気がなくなるのは当然で社会全体の閉塞感にもつながっていると思う(-_-;)



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