犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

2023.10.31,【日々是好日なり】高橋史朗著『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』(つづきの5)

2023年10月31日 | 日々是好日なり

 この著書から脳裏に留めておく記憶と感想(その5)
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 (91頁)「戦争に負けた直後の昭和20年9月の時点では、日本人には戦争への反省の意識はなかったことがわかります。それが今日にいたっては、自虐的にすべて日本が悪かったのだと謝罪を繰り返すようになっています。そのような意識が醸成されたのはどうしてなのかといえば、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの影響があるのです。」
 
 「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(戦争有罪性を日本国民に植え付ける計画)」の目的は、
 東京裁判が「倫理的に正当」であることを示し、「侵略戦争」を行った「日本国民の責任」を明確にし、自虐意識を植え付けること。

 戦後の日本人に罪の意識、自虐意識は全くなかった。
 何とかして日本人全体に罪の意識を植え付けるための洗脳工作は、
 具体的なGHQの工作は、つぎのようなものである。
 ①教育、②放送、③新聞、④映画、⑤分割統治のための勢力の支援

①教育にかかわる工作
 昭和20年10月から12月にかけて、四大指令。
 ●第一指令「日本教育制度に対する管理指令」では、
 GHQは文部省を通じて政策を実施。
 GHQの意向にそった(法律)教育基本法を強制され、セットの(道徳)教育勅語の廃止も強要された。

 戦前の日本を全否定して、GHQの思うとおりに書き直しされた「(文部省の)新教育指針」の一節
  、、、われわれはつぎにこれらの欠点、弱点をあげてみよう。
  (一)日本はまだ十分に新しくなりきれず、旧いものが残っている。
  (二)日本国民は人間性・人格・個性を十分に尊重しない。
  (三)日本国民はひはん的精神にとぼしく権威にもう従しやすい。
  (四)日本国民は合理的精神にとぼしく科学的水準が低い。
  (五)日本国民はひとりよがりで、おおらかな態度が少ない。
 これからどうしたらよいか、、、、

 ⇒ まるで、日本国民は幼稚で馬鹿だと罵っているようなものだ。
 これと同じ文脈で、マッカーサーが「日本の精神年齢は十二歳」、「精神の再復興と性格改善が行われなければならない。まず精神から始めなければならない」などと言い放った。

 ●第二指令「教員及び教育関係者の調査、除外、許可」では、
 思想調査してGHQの政策に反対する者を教職追放、羽仁五郎を指導して日教組をつくらせた。

 ●第三指令「神道指令」では、
 学校で神道行事を行うことを禁じ、神道や皇室について教えることを禁じた。
 
 ●第四指令「修身、日本歴史及び地理の停止」では、
 米国製の『太平洋戦争史』を学生の教材とすることを命じられた。
 とくに問題ないと評価されていた「修身」という教科だが強い圧力があり停止され、その結果、戦争につながる危険なものというマイナスイメージが植え付けられた。
 教科書検閲の基準(昭和21年2月4日)で削除された用語は、
 ・天皇に関する用語(現人神、大君など)、
 ・国家的拡張に関する用語(八紘一宇、躍進日本など)
 ・愛国心に繫がる用語(わが国、国体、国家など)
 ・日本国の神話の起源や、楠木正成のような国家的英雄および道義的人物としての皇族
 ・神道や祭祀、神社に関する言及、等々

 ●国旗・国歌の件
 (GHQの脅しの効き目があって、)
  国家「君が代」は禁止されていなかったが、文部省が自主的に教科書から削除。
 (右翼か、国粋主義者という印象に洗脳された結果、)
  国旗は一時的に禁じていたが、昭和24年に自由に掲揚することを許可したが、ほとんどの国民は掲揚しなくなった。

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【日々是好日なり】高橋史朗著『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』(つづきの4)

2023年10月30日 | 日々是好日なり

 この著書から脳裏に留めておく記憶と感想(その4)
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 そもそも戦場で軍服を着た戦闘員が兵器を持って戦うのが戦争で、正義も悪も関係なく、犯罪ではない。
 先の戦争で、日本は、
「数千万人の死者を出した戦争を仕掛けた国として反省を迫られ、二度と戦争や世界の人々への抑圧に与しないという決意を新たにする」ことを連合国に強制された。
 連合国と戦ったドイツとともに日本が悪の勢力だったということにされ、
 いまだに国連憲章では敵国扱いとなっている。
 だが、戦後明らかになったことは、パールハーバーの前にすでにアメリカの参戦がイギリス、中国の同意のもとに進められて、日本が戦う以外の選択肢は残されていなかったことだ。
 日本が悪だというのは濡れ衣。

 アメリカは日本に対してと広島長崎の原爆投下、東京大空襲を始めとする都市攻撃で民間の非戦闘員を約50万人を虐殺しているが、これはまぎれのない戦争犯罪である。※
 これを糊塗するために大風呂敷の言い訳が必要で、東京裁判で強引に日本を断罪した。※※
 東京裁判のお墨付きを日本が受け入れることでサンフランシスコ条約を締結し、一応独立国に復帰した。
 そのため、事実に関係なく、政治的には何かにつけて「(すべて何もかも悪いのは私で)周辺諸国に多大な迷惑をかけた」と首相が謝罪を繰り返すことになった。

※ 太平洋戦争での日本の死者は、1977年に厚生省社会・援護局が挙げた数字では、37年7月以降の日本の戦没者は、軍人、軍属、准軍属合わせて約230万人、外地の一般邦人死者数約30万人、内地での戦災死亡者約50万人、合わせて約310万人となっている。
※※ 平和に対する罪(A級犯罪)、通常の戦争犯罪(B級犯罪)、人道に対する罪(C級犯罪)の容疑で裁いたが、通常の戦争犯罪(B級犯罪)以外は、それまでどこの国でも国際的に犯罪とされていない。

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【日々是好日なり】高橋史朗著『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』(つづきのつづき)

2023年10月29日 | 日々是好日なり

 ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの効き目が大!
→著書の137~138頁
 バーンズ国務長官「武装解除よりも、もっと困難なのは精神的武装解除だ。精神的武装解除は日本に民主主義の自由な発達を養成することにある」、、
 →「民主化」名目で、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム
 →過去に対する罪の意識の植え付け
 →(一例)広島の原爆慰霊碑には「過ちは二度と繰り返しません」
 この過ちとは、原爆を落とした過ちではなく、日本人が侵略戦争を始めた過ちを指しています。
 無差別の殺戮を行った側を弾劾するのではなく、そういう結果を招いたのは自分たちが侵略戦争を始めたからであり、日本人が犯した罪を反省しなければならない、と戦後の平和教育では強調されてきました。
 これがGHQの「精神的武装解除」政策を継承した日教組の平和教育の考え方になっています。

 ということで、※
 日本の侵略戦争、日本が悪い!
 これが、連合国(アメリカ)の歴史観(満州事変以降の十五年戦争-日中戦争-を侵略戦争 → これを懲らしめるための戦争が太平洋戦争)
 これに加えて、ソ連のコミンテルン(共産党の国際機関)史観(明治維新以来、日本の対外戦争はすべて天皇制絶対主義国家の侵略戦争)
 の下に日本人が再教育?された。

 日本がアジアから欧米の植民地支配の国々(米英仏蘭露)を追い出して解放したのではなく、日本に侵略されたアジア諸国を連合軍がアジアを開放したという歴史。
 →解放した連合国(アメリカ)が正義の戦い!

※ 著書の88~89頁
共産主義者はソ連に国益のあるコミンテルン(共産党の国際機関)史観を信奉しています。
コミンテルン史観によると、明治維新以来、日本の対外戦争はすべて天皇制絶対主義国家の侵略戦争であると見なしています。
したがって、日清・日露戦争も侵略戦争だと共産主義者はいっています。
一方、『平和と戦争』というアメリカの歴史観は、満州事変以降の十五年戦争(日中戦争)を侵略戦争と書いています。
そういう意味では、両者の歴史観には根本的な違いがあるのですが、不思議なことに、異質な米国史観とコミンテルン史観が合体することになりました。
なぜそれが可能だったかというと、日本が対外戦争を起こした軍国主義や超国家主義の根底に天皇制・天皇信仰を中心とする日本文化や神道があり、それらに根差した日本人の国民性があるという共通理解があったからです。
それらを壊して二度と再び日本が戦争を起こさないようにしなければならないという国益で、両者の考えが一致したのです。
その根本的な考え方が誤解から生じたものであるということはすでに述べた通りですが、占領軍と共産主義者が癒着して戦後日本の歴史教育をつくっていったことは注目すべき点です。

 

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【日々是好日なり】高橋史朗著『日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったこと』(つづき)

2023年10月28日 | 日々是好日なり

 アメリカが日本を二度と立ち上がれないように、
 アメリカに反抗できないように、①武装解除、②精神的武装解除。
 この著書では、②について。
②で占領軍が引き揚げた後でも自ら立ち上がることができないようなしくみを巧妙に組み込み。※
 ⇒(大成功、あまりに効きすぎ)→例えば、つい最近まで政治家が「国を守る」と言うと右翼主義者か、などといわれて考えることも危険視されることもあった。
 いまでも多くの人は、自衛のための軍隊を持つべきというと、戦争する気か、平和国家ではなくなるというような強迫観念を持っているのではないだろうか。

①については、
 アメリカは戦争後、すべての軍事力をはく奪、憲法九条を強制、その上、日本中に占領軍を配置。
 朝鮮半島の様子がおかしくなってまもなく、アメリカは日本が再武装するように誘導したが、すでに日本国内はGHQの工作が効きすぎて国軍創設はできない状況。
 すでに1世紀近くになろうとしているが、
 いまだに憲法改正となると九条が引っかかり、憲法の一字一句も改正できない。
  
※ ウォーギルトインフォメーションプログラム:戦争有罪性を日本国民に植えこむ計画。
 アメリカの戦いが正義で日本は悪の国という工作。
 GHQは、撤退するまでの7年間に日本国民を再教育★。
 放送、映画、新聞、教科書などを日本人を使って検閲、悪いのは日本と洗脳し、日本国民は日本精神を骨抜きにされた。
 ★再教育→幼稚で精神的欠陥ある日本人を米国の指導で民主的で平和な国に教育しなおすこと(-_-;)

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【日々是好日なり】連れがヨガを始めて「ダルマ、ダルマ、、」と五月蠅い

2023年10月27日 | 日々是好日なり

 面壁九年の達磨大師や人形のダルマは馴染みがあるが、ヨガのダルマは縁がない。
 
 「ダルマ」はサンスクリット語で、インド発祥の宗教において多種多様な意味をもつ重要な概念とか。
 仏教でいう「ダルマ」は、「宇宙の法と秩序」を表すとか、この自然界のすべての存在を存在たらしめている、お釈迦様の手のひらみたいなものかな。

 サンスクリット語の「ダルマ」は「義務」という意味があり、人が生まれてきた目的やその人の現世における使命と解釈して、
 「ヨガ」では、生まれる前から決められた運命、人生の目的や使命があり、これを行うのが正しい行いであり、自分自身の秩序、さらに社会、世界全体の秩序についても考える。

 というようなことかな。
 いずれにしても、ヨガ教室の後、気分爽快でニコニコしてくれればいい(^^;)

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